しかし、電子プライバシー情報センター(Electronic Privacy Information Center:EPIC)が米情報公開法(Freedom of Information Act:FOIA)を通じて入手した文書によると、TSAの購入仕様書はRapiscanのスキャナが画像をUSBドライブに保存できることを要件に挙げているという。70ページのTSA文書(PDF)は、「セキュリティに関する機密情報」に分類されるもので、同スキャナはテストモードで「画像データをリアルタイムでエクスポート可能」でなければならず、コンピュータネットワーク経由での「画像データの高速転送」のメカニズムを提供する必要があると書かれている。
Pistole氏は先週、CNNに対し、全身X線スキャナならAbdulmutallab被告を捕まえられていたと思うと話した。Abdulmutallab被告はクリスマスに爆弾を爆発させようとして失敗した人物で、下着にPETN爆弾を隠していた容疑で起訴されている。「確かにできたと思う。そのようなものを発見する上で最高の機会を提供してくれる。強化されたボディチェックを行わなければ、発見できないのは明白だ」(Pistole氏)
しかしCBS Newsが報じたように、Al Qaedaのメンバーは1ポンド(約0.45kg)の爆薬(と起爆装置)を直腸に挿入し、空港のセキュリティチェックポイントを通過することに成功した(暗殺計画は未遂に終わっている)。そのような脅威をTSAの新しい手順によって見つけることはできないだろう。
「これからは身体の穴を使うようになる。それは間違いない。テロリストはそうした手段を使うことを厭わない。TSAが現在使っている機器では、そうした侵入や脅威を検知できないだろう」。フロリダ州選出の共和党下院議員で、2011年に重要な運輸委員会を率いる予定のJohn Mica氏は先々週、Fox Businessでこのように述べた(これを受けて、既に肛門の検査に関するジョークが出てきている。元共和党上院議員のRick Santorum氏は、それがTSAの「次の一手だ」と予言している)。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」