シャープは11月29日、電子ブックストアサービスに最適化したGALAPAGOSブランドのタブレット端末2モデルを12月10日に発売すると発表した。12月3日に予約受け付けを開始する。発売に合わせて、電子ブックストアサービス「TSUTAYA GALAPAGOS」を12月10日より開始する。
タブレット端末は、9月に発表したとおり、5.5型のカラーTFT液晶を搭載した「モバイルモデル(EB-W51GJ-R/EB-W51GJ-S)」と10.8型の「ホームモデル(EB-WX1GJ-B)」の2モデル。価格はモバイルモデルが3万9800円で、ホームモデルが5万4800円だ。
今回の端末は直販のみ。郵送または専用のウェブサイトから申し込む。家電量販店などで端末を体験することは可能だが、すぐに持ち帰ることはできず郵送になるという。
今回スタートするGALAPAGOSは、「プロダクトとサービスをひとつのソリューションとして作り上げ、新しい生活習慣を提案するもの」という。その特長の1つが、「自動配信サービス」だ。日常生活で新聞が毎朝自宅のポストに届くように、定期的にコンテンツをチェックして自動でダウンロードする。新聞や雑誌の「定期配信サービス」や、おすすめ本の体験版が無料で届く「おすすめ配信サービス」のコンテンツなどが対応し、毎朝手動でダウンロードする手間なく、新聞などが読めるしくみだ。
ダウンロードは、端末内部の時計をもとに午前3時〜5時50分までの間や午後4時半から5時20分の間で行われるほか、ユーザーが任意に設定した時間など、4通りの方法で配信される。
辞書検索やマーカー機能、蔵書を一元管理できる「ブックシェルフ」などの読書機能のほか、ウェブブラウザ、ミクシィやTwitterにアクセスできる専用のアプリ、ソリティアや計算ドリルなど21のゲームをパックにした「オリジナルゲームパック」を標準搭載する。
TSUTAYA GALAPAGOSのサービスインに伴い、シャープとカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は12月1日付けで合弁会社「株式会社TSUTAYA GALAPAGOS」を設立する。資本金は1億円だ。出資比率はCCCが51%、シャープは49%。
サービス開始時は、雑誌や書籍など2万冊をラインアップする。新聞は、日経新聞(4000円/月)、MainichiTimes(525円/月)、西日本新聞(525円/月)の3紙からスタートし、2011年1月からスポニチ(525円/月)を追加するほか、地方紙を中心に近々拡大する見込みという。
週刊ダイヤモンド(500円/冊)、日経ビジネス(525円/冊、定期購読価格)、週刊東洋経済(690円/冊)、週刊エコノミスト(550円/冊)、PRESIDENT(650円/冊)などビジネス雑誌も充実。別途、定期購読割引きも用意されている。
このほかにも雑誌としてはサンデー毎日、dancyu、日経トレンディ、VOGUE、Marine Diving DIGITAL、ゴルフダイジェストSelection、NHKラジオ基礎英語1、家庭画報国際版、REAL DISIGNなど、スタート時は約40の雑誌を予定しているとのことだ。
書籍は、文芸、ビジネス・IT、ミステリーなど20のジャンル別に約2万冊をラインアップ。中には、平野啓一郎氏の新刊「かたちだけの愛」のように、書籍と電子書籍を同時発売する本も予定しているという。
対応フォーマットは、サービス開始当初はXMDF、TXT、PDFの3つ。TXTとPDFは、専用のアプリケーション(Windowsのみ)を経由して、タブレットに転送する。今後は、ストアでの取り扱いフォーマットの拡充に合わせ、アップデートにてXMDF以外のフォーマットにも対応するとしている。
名称 | モバイルモデル | ホームモデル |
---|---|---|
型番 | EB-W51GJ-R(レッド系)/EB-W51GJ-S(シルバー系) | EB-WX1GJ-B(ブラック系) |
価格 | 3万9800円 | 5万4800円 |
ディスプレイ | 5.5型カラーTFT(1024×600ドット) | 10.8型カラーTFT(1366×800ドット) |
OS | Linuxベース | Linuxベース |
通信機能 | Wi-Fi(IEEE802.11b/g) | Wi-Fi(IEEE802.11b/g) |
サイズ | 高さ129mm×幅92mm×奥行き167mm | 高さ14.7mm×幅177mm×奥行き286mm |
容量 | 約220g | 約765g |
バッテリ駆動時間 | 約7時間 | 約10.5時間 |
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