ITリーダーのなかには、上司に対して不可能という言葉を告げることなどできないと考えている人々もいる。「何があってもやり遂げる」という体育会系のマネージャーは、栄光を勝ち取るために(その栄光が虚像であるか実像であるかに関わらず)、チームのパフォーマンス限界や、チーム全体の精神状態を二の次にしてしまいがちである。その一方、優れたマネージャーはチームのことを思いやり、無理な約束などしないのである。
チームのマネージャーにはリスクがつきものである。そのリスクとは次のようなものだ:もしもチームが何らかの失敗をしでかした場合、マネージャーがその責任を負うべきであり、そして実際に負うことになる。チームメンバーの1人によって引き起こされた失敗であってもだ。マネージャーは、チームメンバー全員のプロセスをまとめて管理するのが仕事であり、その責務を全うできなかったことになるわけである。このため、愚痴を言わず、自らの落ち度を認めることだ。また、これに関した注意であるが、あなたの行動によってプロジェクトに何らかの支障が発生した場合、まずはそれを認めなければならない。皮肉なことに、「自分は間違っていた」と述べるよりも、問題を認めない方が、あなたのチーム内での信用により大きな傷が付いてしまうのである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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