今や、ウェブ企業たるもの1度はGoogleに言い寄られたことがなければ恥ずかしいくらいだ。
Googleが新しい買収対象を求めてシリコンバレーを渉猟しているというニュースが出ることなく1週間が終わることはない。米国時間11月19日の話題は、クーポン共同購入サイトGrouponを巡るものだった。Googleの餌に食いつくかどうかを考えている大きな魚が1匹いれば、それほど注目を浴びてはいないものの、Googleの全体的な戦略にとって同じくらい重要となる可能性を秘めた小さな魚が膨大にいる。
現段階におけるGoogleとしては、有望なアイデアと市場を外部の企業に育成させて、それが脅威となる前にすばやく買い取ってしまう方が簡単だ。ではGoogleは次にどこに目を向けるのだろうか。以下では買収対象となる可能性がある企業をいくつか挙げてみよう。
foursquare:同じような会社を2回買収するのはいくらかきまりの悪いことだろうが、Googleは位置情報サービスを統括する新しい役職にMarissa Mayer氏を任命し、位置情報サービスを増強する意思を新たにした。Googleには「Google Latitude」という位置情報サービスがあるが、foursquareの方が一般の人々の話題になっており、加盟店との契約も進んでいる。
「Facebook Places」という最大の脅威に直面している中で、foursquareがGoogleに買収されたとすれば、Googleはわかりやすいチェックイン機能を「Google Maps」に追加し、ローカル検索とローカル広告のサービスをいっそう魅力的なものにできるだろう。ただし、数年前に「Dodgeball」を単に増強していればかかっていただろうコストよりは高く付くはずだ。
Qwiki:2010年の新興企業コンテストTechCrunch Disruptで優勝したQwikiは、情報検索とエンターテインメントを融合させ、質問に対して、審査済みの回答をさまざまな写真、動画、地図などのコンテンツとともに表示するサイトだ。回答に青い文字のリンクを10個付ける必要はない。Googleは基本的に、審査済みの検索結果を表示することを好まないが、近ごろ視覚的な検索結果を生成することに関心を示しているため、Qwikiが視覚的な検索結果を返すために使用している手法を活用する道を見つけ出す可能性はある。
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