UPDATE Acerの最高経営責任者(CEO)であるGianfranco Lanci氏は米国時間11月23日午前、数種類の新しいタッチ操作製品、および、2011年提供予定のクラウドコンテンツ配信サービスをニューヨークで開催された記者会見で発表した。イベントのテーマはホームシェアリング、そして、メディア消費に優れたデバイスであり、タブレットに似た多様なコンピューティング端末が披露された。
Acerの新しいスマートフォンには、1024×480ピクセルという高解像度のディスプレイからなる4.8インチのタッチスクリーンが搭載されている。前面と背面にはカメラを装備し、LEDフラッシュも搭載する。名称は未定。提供開始は2011年4月に予定されている。
Acerのイベントで発表された製品の中で最も斬新なこのシステムについては、詳細がほとんど明らかにされていない。Iconiaという名称で、画面サイズは14インチ、Acerが2010年12月のリリースを目指していることだけが明らかになっている。
ポップアップする仮想キーボードとインタラクティブなアイコンタッチホイールは、UIとして人気を集めそうだ。しかし、すべての「Windows 7」搭載タッチ端末と同様、タッチ操作がどれだけ容易であるか、また、どのソフトウェア上でサポートされるかといった点が疑問である。東芝の「Libretto」のように、少なくともその概念は目新しい印象を与える。
これらの製品についても名称や価格は発表されていないが、特に10インチのモデルには、注目すべき仕様がいくつか存在する。同モデルは、NVIDIAのグラフックスチップ「Tegra 2」を搭載し、フル1080pの解像度をサポートする。その小さなディスプレイに1080pのコンテンツを詰め込むことに意味があるかどうかは疑問だが、HDMI出力を搭載するという点によって、この10インチ製品がにわかに競争力のあるテレビ向けコンテンツ配信デバイスとなる。マルチタッチをもちろんサポートし、前面と背面にカメラを搭載する。
Qualcommのデュアルコアチップをベースとする7インチのモデルは、サイズと機能の両方において10インチモデルを縮小したものだが、「Flash 10.1」をサポートすることをAcerは強調していた。
またAcerは、ユーザーに同社の新製品を、1つだけでなく複数購入してもらおうと、「Clear.fi」という新しいクラウドベースのメディア共有サービスを発表した。同サービスは、ワイヤレスネットワークを介して動作し、Clear.fiをサポートするデバイスにコンテンツを配信する。Acerは、今回のイベントで披露したすべてのデバイスがこのサービスの対象になると主張した。
また、Acerのオンラインコンテンツストアである「Alive」も発表された。楽曲、映画、書籍を提供し、それらのコンテンツをAcer製デバイスにクラウドストリーミングする。ただし、ストリーミングコンテンツの多くがAcer製品のみに提供されるらしいことから、このサービスがどれだけ成功を収めるかは疑問である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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