【レビュー】テレビとYouTubeを組み合わせて「動画版ジュークボックス」を実現するメディアプレーヤー「RockTube」 - (page 2)

連続再生機能、早送り機能で快適な鑑賞を実現

  • 動画の再生にまつわるキーはリモコンの下部に集中している。汎用タイプのリモコンということもあってキー配置はやや分かりづらいが、反応はきびきびとしている

 テレビでYouTubeを観るという行為にピンと来ない人もいるだろうが、実際に使ってみるとさまざまなシーンで便利に使えることに気づく。テレビ番組でYouTubeの動画が紹介された際にすばやくチェックできるのはもちろんのこと、リビングで家族と話をしていて話題に出たYouTube動画を、その場で検索できてしまう。再生にあたっては自動的に最高解像度の動画を取得してくれるので、大画面テレビでも画像が粗いと感じることは少ない。

 また、テレビをつけたものの観たい番組がなかった場合の暇つぶしにもぴったりだ。RockTubeは動画の連続再生機能を搭載しており、人気動画や新着動画、また検索機能を使ってリストアップした数十件の動画をまとめて再生できる。再生が終了するたびに次の動画をいちいち選択して再生ボタンを押す手間もいらず、次々と自動的に再生してくれるので、旬の動画や気になる動画をジュークボックスのように流しっぱなしにできるのだ。わざわざプレイリストを作らなくとも検索結果から直接連続再生できてしまうこの機能は、なかなか気が利いていると感じる。

  • 起動画面では設定画面のほか、フォト、ミュージック、ビデオ、YouTubeのアイコンが並ぶ。リモコンの左右キーで選んで決定ボタンを押すことでそれぞれのメニュー画面に入ることができる

  • YouTubeを見るメニューでは、検索、おすすめ、人気、新着、評価の高い動画、ブックマークといったカテゴリが並ぶ。PCなどで見慣れたYouTubeのインターフェース画面は使わず、これらのカテゴリから直接動画にアクセスする

  • 検索ワードはリモコンから入力する。携帯電話ライクな入力方式を採用しており、IMEも時事用語や固有名詞に強い

 再生関連でほかに注目すべき機能としては、早送り、巻き戻し機能が挙げられる。ブラウザでYouTubeの動画を観た場合、マウスクリックによる任意の位置の頭出しはできるものの、早送りや巻き戻しはできない。RockTubeではリモコンを使うことにより、ビデオデッキなどと同じように早送りや巻き戻しができるので、長時間の動画であっても目的のシーンやハイライトシーンをすばやく探すことができる。速度は2〜256倍と、幅広いのも魅力。むしろこの機能があるだけで、本製品を用いてYouTubeを観る価値はあると感じる。

  • 動画一覧は縦スクロールで表示される。タイトルのほか、レート、再生回数が表示されるので動画を選ぶにあたって参考になる

  • 動画は自動的に最高解像度のものが取得される。タイトルおよび再生時間などの画面表示はリモコン操作でオンオフが可能。通常は決定ボタンを押して再生するが、再生/一時停止ボタンを押して再生すると、一覧にあった動画を連続再生できる

  • ウェブインターフェース画面にない機能として、最大256倍速の早送りに対応することが挙げられる。ちなみに音声は追従しない

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