Koch 現状の答えは「サポートしている部分もある」となる。まず、InDesignからの書き出しの部分だが、これはビットマップで書き出すことになるので問題ない。電子雑誌のメニューとなる部分も対応している。
InDesignから書き出したアプリケーションを電子雑誌化するためのコンバータとして働く「Bundler」と呼ばれるアプリケーションがあるが、これについてはまだユーザーインターフェースが日本語入力をサポートしていない。Bundlerには別途、XMLをあてがうことで日本語を扱うことも可能になっている。この部分のローカライズについては、現在日本のチームで対応を進めている。
現在パブリックリリースされているベータ版では、そのような理由で、そのまま日本語を扱うことはできないが、現在、日本の一部の出版社と共同でテストを進めている。そこでバグフィックスができれば、次にリリースされるベータ版では、日本語が使える形になる。
Koch 公開はできないが、参加したい出版社はどこでも参加できる仕組みになっている。
Koch クローズドベータプログラムでは、我々のソリューションが日本の出版社にとって十分なものなのかについても検討しており、その中で出てくる要望についてもできる限り付加していきたいと考えている。要望の内容によっては、他の国よりも遅れる可能性はある。日本の開発チームでも米国のチームと同時に開発を進めているが、結果的なリリース時期については、まだ申し上げられる段階にない。
Koch ひとつはBundlerと、出版社に存在するワークフローのような制作システムとを連携させるAPIが提供できる。もうひとつはビューワに対するAPIだ。標準で用意されているメニューやアニメーションといったもの以外の表現力をビューワに付加したい場合は、プログラムを書くことでその機能を拡張できる。
iPadの場合はObjective C++、Androidの場合はAIRなのでActionScriptを利用して書くことになる。また、その両方に対応するためにHTMLとJavaScriptが利用できるようなものも検討している。これを利用することで、電子雑誌のコンテンツページの中に、Twitterのフィードをライブで表示するようなことも可能になっている。ビューワもコンテンツもコードを使って拡張できる。
もっとも、スライドショーのような簡単なインタラクションであればInDesign上で設定することが可能だ。
Koch APIを使うためのInDesignのプラグインやエクステンションを書く形になる。将来的に、そのためのSDKを提供する予定だ。
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