Facebookのユーザーベースが拡大する一方で、News Corp.傘下のソーシャルネットワークであるMySpaceは存在感の維持に四苦八苦している。このような状況のもと、MySpaceは最新のアップデートを発表した。ジェネレーションYを狙ったソーシャルエンターテインメントによって、過去の栄光の少なくとも一部でも取り戻していこうというのがその狙いだ。
MySpaceサイトの新しいデザインは、「オリジナル、独占提供、ウェブ上から集めたコンテンツなどの多岐にわたる番組」をジェネレーションYのユーザーが見つけやすくすることを狙ったものだ。またMySpaceでは、プロフィール上で自分の関心を公開し、さらに関心を共有するほかのユーザーと「コネクト」するよう、ユーザーにすすめている。
アカウントにログインすると、MySpaceの新しいウェルカムページには、同サイトによる興味の分析結果に基づき、そのユーザーが好むと思われるエンターテインメントコンテンツを表示する。MySpaceによるとその目的は、「ほかにない、状況に合った(コンテンツ)発見体験を創り出す」ことにあるという。
この目標を達成するため、ユーザーと真に関心のあるコンテンツを結びつける「製品」をMySpaceはいくつか発表した。
その1つである「Topics」は、2万件を超える「エンターテインメント中心の動的ページ」に利用者を結びつけるもので、MTV、The Village Voice、The New York Timesといったメディアのサイトから、エンターテインメントに関するコンテンツをピックアップしたページが表示される。そのほか、映画、テレビ番組、有名人などを集中的に取り上げる「Content Hubs」も開発された。各ハブはそれぞれのテーマについて記事や関連コンテンツを表示する。MySpaceでは、ゲーム、コメディー、スポーツ、およびファッションのハブを「数カ月中に」提供する計画だ。
また、外出中もユーザーがつながっていられるように、MySpaceはモバイル版サイトを近い将来に立ち上げる計画だ。「iPhone」や「Android」端末向けのMySpaceアプリも「2010年中」にリリースされる。
さらに、MySpace利用体験を各ユーザーに合わせてカスタマイズ提供する試みの1つとして、MySpace利用中の行動をもとに、そのユーザーの関心が高いと思われるMySpace上のコンテンツをストリーム表示する「Personalized Stream」機能が新しく導入される。また、ユーザーがより深く知りたいと推察されるトピックや、つながりたいのではないかと思われる他のファンを列挙する「Recommendations」機能も追加される。MySpaceによると、このおすすめ機能のエンジンには「ユーザーが閲覧あるいは視聴したコンテンツの種類、およびその発見のきっかけになった人や場所を学習するアルゴリズム」が組み込まれているという。
そして最後に、最近MySpaceサイトに追加された音楽やビデオを見つけやすくする「Right now on MySpace」機能も追加された。また、プロフィールページの「My Stuff」タブでは、ユーザーがMySpaceにアップロードしたすべてのコンテンツが表示される。
サイトの全面的な見直しに加え、MySpaceはサービスのロゴを「space」部分に角括弧を加えたデザインに変更した。MySpaceによるとこの括弧は「人々が自分を表現できるスペースを表しており、MySpaceのサイト内と同様に、利用者はこのロゴをカスタマイズして自分らしいものにできる」という。
この新しいMySpaceは現在ベータ版で、米国時間10月27日から順次公開される。11月末にはすべてのユーザーが利用可能になる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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