NEC、仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter」を強化

富永恭子(ロビンソン)2010年10月19日 17時56分
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 NECは10月19日、仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter(VPCC)」を強化し、同日より販売を開始したことを発表した。

 今回の強化は、仮想デスクトップの画面イメージをシンクライアント端末に転送する画面転送プロトコルを、新たにシトリックス・システムズ(シトリックス)の「Citrix ICAプロトコル」を中心とした「Citrix XenDesktop」に対応させたもの。これにより、狭帯域ネットワーク環境においても快適な操作性を実現するとしている。

 仮想デスクトップの利用が普及する中、特にネットワーク帯域が狭いモバイル用途や小規模拠点、海外拠点からのアクセスを想定する企業が増えている。VPCCは、こうしたニーズに対応するため、NECの自律運用管理技術とシトリックスの高品位なユーザーエクスペリエンスを提供する技術を組み合わせることで、システム運用管理性およびユーザー利便性の双方に優れたシステムを提供するとしている。

 今回の強化により、NECのシンクライアント専用端末「US300c」や、Citrix XenDesktop(ICAプロトコル)に対応した「iPad」、および「Android端末」を含む幅広いデバイスが利用できるようになったという。また従来通り、NEC独自の統合自律運用管理機能により、利用する仮想化基盤製品によらず、小規模から数万台規模までシステム全体の運用を効率的に管理できるとしている。マイクロソフトのアプリケーション仮想化ソフトウェア 「Microsoft Application Virtualization(App-V)」と組み合わせることで、上位のアプリケーション管理の運用効率化も実現できるという。

 VPCC強化版の1クライアントあたりの初期導入コストは、7万7000円(税別)より。出荷開始は10月20日からを予定している。

 今回の機能強化に合わせて、シトリックスやマイクロソフトと共同で検証を行った「検証済みシステムモデル」も整備するという。同モデルを活用することで、ユーザーは低コストで迅速かつ安心なシステムの導入および運用が可能になるとしている。

 また、マイクロソフト認定「Microsoft Desktop Optimization Packパートナー」であるNECネッツエスアイと連携し、VPCCとApp-Vとの組み合わせに関するコンサルティング、展開SI体制を強化する。さらに、NECラーニングと連携してシトリックスの製品および App-Vの提案要員を育成し、販売力を強化するとともに、SI力強化として販売パートナー各社、およびNECグループ各社のシンクライアント(VPCC)技術認定者を2011年9月末までに1000名以上に拡充する考えだという。

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