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初のモニタ付きデジカメ「QV-10」から15年--カシオ、GPS搭載「EXILIM」シリーズ発表

坂本純子(編集部)2010年10月19日 20時41分
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 カシオ計算機は10月19日、コンパクトデジタルカメラ「EXILIM」シリーズとして、絵画のような作風の写真を撮影できる「EX-ZR10」と「ハイブリッドGPS」を搭載した「EX-H20G」を発表した。いずれも11月26日より発売し、市場想定価格は4万円前後の見込み。

  • 「EX-ZR10」(左)と「EX-H20G」(右)

 EX-ZR10は、高速撮影機能と高速画像処理を融合させた新エンジン「EXILIM ENGINE HS」と、高感度1200万画素の裏面CMOSセンサを搭載した。EXILIM ENGINE HSは、マルチCPUと2つの画像処理回路に加え、最新技術による高性能な機能と高速処理を併せて実現できる「リコンフィギュラブルプロセッサ」を搭載している。

 ハイスペックな新エンジンにより、10メガピクセルの高精細画像を最大40枚/秒の速さで30枚まで撮影できる超高速連写も特長のひとつだ。また、このEXILIM ENGINE HSにより実現したのが、絵画調の写真が撮影できる「HDRアート機能」だ。EX-ZR10は、露出の異なる連写画像を合成して、ダイナミックレンジが広がった1枚の画像に収めるHDR(High Dynamic Range)を搭載。このHDR技術をさらに駆使し、露出の異なる連写画像を合成して画像解析をもとに局所的にコントラストや彩度の強弱を変化させる。これにより、ワンシャッターでアートのような写真が出来上がるという。

  • HDRアート機能で撮影

  • HDRアート機能で撮影した写真のプレビュー

  • カシオ計算機 QV事業部長の中山仁氏

 これまでのデジタルカメラにも、「アートモード」は搭載されているが、それは1枚の写真からレタッチで変換するものという。「今回発表したHDRアートは、EXILIM ENGINE HSでないとできないもの。高速連写によって、1枚の写真からではできない広がりが生まれるもので、処理の仕方が違っている」(カシオ計算機 QV事業部長の中山仁氏)と説明した。

  • 左の人型のボタンを押すと、現在地がわかる

 EX-H20Gは、GPS機能とモーションセンサによる自律測位を組み合わせた「ハイブリッドGPS」と内蔵地図データにより、屋内でも位置情報を測位でき、自分の居場所や撮影した写真を本体の地図上に表示できるのが特長だ。カシオでは「旅カメラ」として、カメラと地図、位置情報と写真を融合させた新しい楽しみ方を提案していくという。

 たとえば、旅行前は目的地の地図を見ながら計画し、旅行中は位置や目的地、撮影場所や移動軌跡などを地図上で確認できる。さらに旅行後は、 Picasaや Google Earthなどの位置情報に対応した同梱ソフトウェアを使って、訪れた場所と写真を関連付けて楽しめる。

 なお、地図データは、世界の地図データと約1万点の観光地の撮影スポット情報、約100万件の地名情報を本体に収録。本体の地図に撮影した写真や動画を表示したり、日付や時刻とともに地名を写真に焼き込んだりできる。

  • 撮影した場所もわかる

 EX-ZR10と同様に、新エンジンEXILIM ENGINE HSを搭載。広角24ミリからの光学10倍ズームレンズは、約1.5倍まで画質劣化を抑えてズームできる「プレミアムズーム」と組み合わせると最大15倍まで1410万画素で撮影できる。

 このほかに、高精細46万画素の3.0型高性能クリア液晶や、フルオート機能「プレミアムオート」、360度撮影可能なスライドパノラマ、約600枚の長電池寿命、旅先でのGPSによる自動時刻合わせなど、旅行に役立つ機能を搭載している。

  • 「QV-10」

 カシオ計算機は、1995年に液晶付きの小型デジタルカメラ「QV-10」を発売した。モニタを搭載した最初のデジタルカメラで、2Mバイトのフラッシュメモリを内蔵。撮影したその場で写真が見られるデジタルカメラとして人気を博した。

 「歴史あるカメラメーカーでなく、なぜカシオだったか。それは開発の姿勢にある。常識にとらわれず、新しい発想で、新しいカメラを創造してきた」(常務取締役の樫尾彰氏)とこれまでを振り返った。カシオでは、今後「写真革命」をテーマに、「撮る、見る、記録する」というカメラとしての基本性能は守りつつ、「楽しむ」という新しい価値を提案していきたいとしている。

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