スヌーピーの漫画「ピーナッツ」連載60周年--チャールズ・M・シュルツ博物館を訪問 - (page 2)

文:Daniel Terdiman(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年10月08日 07時30分

 Huntsinger氏は、Schulz氏が同博物館(Schulz氏の家族がサンタローザに所有している土地に建てられた)が必要だと考えた理由を話してくれた。1つは、ほとんどの人がオリジナルの「ピーナッツ」アートを見る機会が一度もないということだ。また、博物館を建設することで、一般の人々が原画を見られるようになり、「ピーナッツ」とその作者であるSchulz氏に捧げられた、絶えず変わる展示セットを鑑賞できるようにもなる。

 Schulz氏は「ピーナッツ」を連載した50年間で、1万7897点の作品を描いてきた。博物館のコレクションには、そのうちの約7000点のオリジナル作品が含まれている。一般の人々はそのアーカイブのすべてを閲覧することはできないが、現在、「新たな領域の模索:ピーナッツにおける試み(Searching out new territory: Experimenting in Peanuts)」と呼ばれる素晴らしい展示コーナーが設けられており、来館者はSchulz氏が有名なキャラクターたちを使って試したアイデアの一部を多くのオリジナル作品の中に見ることができる。

 例えば、「ピーナッツ」の長い歴史のほぼすべてにおいて、子供と動物以外のキャラクターが登場することはなかった。しかし、1954年5月の4週間、Schulz氏は日曜版の中で、大人(少なくとも大人の足と胴体)を登場させるという試みを行っている。今見るとショックを受ける。その大人たちは完全に場違いだからだ。

 Schulz氏が行った(そして明らかに断念した)別の実験は、チャーリー・ブラウンの作中での自信の度合いに関するものだった。皆がチャーリー・ブラウンに関して持っているイメージは、常に不安を抱いている間抜けなキャラクターで、いつも自分の下からフットボールを抜き取られて、一人ぼっちで憂うつになっているというものだ。しかし、展示コーナーに陳列されている「ピーナッツ」のミニシリーズを見ると、初期のころは、チャーリー・ブラウンが実際には自信に満ちあふれていたことが分かる。あまりにも自信過剰なので、傲慢な印象を与えるほどだ。

「新たな領域の模索:ピーナッツにおける試み(Searching out new territory: Experiments in Peanuts)」という新しい展示コーナーが2011年2月21日まで同博物館に設けられる。この日曜版では、「ピーナッツ」で目にすることがほぼ皆無なもの、つまり実際の大人を見ることができる。見えるのは大人の足だけだが、同シリーズの1万7897点のほぼすべてに登場するキャラクターが子供と動物だけであることを考えると、大人がいるということ自体が衝撃的である。 「新たな領域の模索:ピーナッツにおける試み(Searching out new territory: Experiments in Peanuts)」という新しい展示コーナーが2011年2月21日まで同博物館に設けられる。この日曜版では、「ピーナッツ」で目にすることがほぼ皆無なもの、つまり実際の大人を見ることができる。見えるのは大人の足だけだが、同シリーズの1万7897点のほぼすべてに登場するキャラクターが子供と動物だけであることを考えると、大人がいるということ自体が衝撃的である。
提供:Daniel Terdiman/CNET

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]