従業員の仕事ぶりについて当人と話し合う際には、単に話を聞くだけに終わってはいけない。あなたの最終的な目標は、その従業員が期待に添うような働きをするところまで支援することである。そのためには、今後の行動計画を策定する必要がある。
ただし、そういった計画を策定するだけでは十分ではない。計画が非現実的であったり、予期せぬ出来事によって計画通りに進まないということもあり得るためである。計画通りに進まなかったというだけの理由で、その従業員を解雇したくはないだろう。このため、問題を抱えている従業員と一緒になって、計画の策定だけではなく、週次ベースでミーティングを行い、計画の進捗状況をチェックしたり、必要に応じて計画の微調整を行うようお勧めする。ここまで関与するには、それなりの時間が必要となるものの、たいていの場合その労力は報いられるはずだ。
筆者は会社勤めをしていた頃、一生懸命に働き、良い結果を出すために合法的な範囲内で出来る限りのことを行っていた。このため、成績不振を理由に上司から懲戒処分を言い渡された時にはとても驚いた。最終的には、筆者の仕事ぶりに問題はなく、この上司が筆者に個人的な恨みを抱いていたという事実が判明した。しかし、百歩譲って私に問題があったとしても、この上司はフィードバックを一切与えることがなかっため、筆者には何が問題なのか見当も付かなかったはずだ。
問題を抱えている従業員自身は、きちんと仕事をしていると思っているかもしれない。このため、従業員に対する期待を明確にするとともに、その仕事ぶりがあなたの目にどう映っているかを彼らに対して定期的にフィードバックする必要がある。さもなければ、彼らは何の問題もないと思い込んでしまう可能性が高いだろう。
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