プライスウォーターハウスクーパース(PwC)と日本オラクルは9月30日、保険業界をはじめとする金融業界向けオペレーショナルリスク(オペリスク)管理ソリューションの提供を開始した。
保険業界では、各種規制対応やリスク管理業務の高度化を推進するため、統合的リスク管理(ERM)に対する必要性が強く認識され、具体的な検討を始めているという。しかし、そのためのシステム基盤は十分に整備されていないことが多く、必要最小限の部分的なソリューションの適用やツールの活用に留まっている状況にある。
今回の協業では、PwCが抽出したオペリスク管理に必要なシステム要件と、オラクルの金融機関向け統合経営管理アプリケーション製品群「Oracle Financial Services Analytical Applications(OFSAA)」を組み合わせる。具体的には「オペリスクの定性的管理と評価」「オペリスクの定量的管理と評価」「ERM、エコノミックキャピタル管理への拡張」の各ステップを包含するソリューションとして、保険会社向けに標準化した損失データモデル、CSA(統制自己評価)/RCSA(リスク管理自己評価)モデル、シナリオ分析シート、独自の計量ツール等をOFSAAと組み合わせた構成として展開するという。
保険会社の対応状況に応じて、個別業務に対する部分的な導入から包括的なオペリスク管理基盤への拡張も可能としている。両社では、同分野に精通したコンサルタントによる支援体制も整えているという。
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