Appleは、9件の特許をめぐり英国でNokiaを提訴した。過去1年にわたり米国で激しさを増している両社間の法廷闘争が英国にも飛び火した格好だ。
Nokiaは英国時間9月29日に発表した声明で、「Appleの行動は予想された展開であり、両社間で進行中の協議に圧力を加えることを意図しているようだ」と述べた。どの特許が今回の訴訟の対象となったのかは明らかになっていない。
両社の訴訟合戦において、最初に攻撃を仕掛けたのはNokiaだった。同社は2009年10月、「iPhone」におけるGSM、3G、Wi-Fi技術などの使用をめぐりAppleを提訴した。これに対しAppleは2009年12月に反訴した。2010年3月には、デラウェア州の米連邦地方裁判所が双方の訴訟を一時保留とし、米国際貿易委員会(ITC)がこの問題について独自の調査結果を公表するための猶予を与えた。その後5月になって、Nokiaは当初の訴訟対象に「iPad」を加える新たな訴状を提出した。
Nokiaの広報担当者はAppleによる英国での提訴について、「AppleがNokiaの知的財産を尊重しようとせず、Nokiaのイノベーションにただ乗りしようとしていることに端を発する、この問題の本質を何ら変えるものではない」として、次のように述べた。
「当社は現在、Appleによる申し立てを検証しているところだが、すでに米国での訴訟で両社が争っている実装関連の特許9件に基づいているようだ。Nokiaにとって訴訟は常に最後の手段だが、当社は今後も最大限、自らの防御に努めるつもりだ」
Appleにコメントを求めたが、本記事執筆時点までに回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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