Jobs氏によれば、消費者が本当に求めているものは非常にシンプルだという。それは、ハリウッド品質の映画とテレビ番組(同氏は「アマチュア作品は求められていない」と述べる)、より安価なコンテンツ、そして購入ではなくレンタルだ。
そうなると、Appleには競争相手が多い。Rokuや「PlayStation 3」「Xbox 360」は、Netflix対応機能を備えており、さらに「Amazon Video on Demand」のコンテンツや、ハリウッドコンテンツを提供するそのほかのサービスにも対応している。また、99セントでレンタルできるというアイデアは興味深い(ただし唯一のサービスではない。Amazonも同じサービスを提供している)が、コンテンツはまだ揃っていない。テレビ番組に関して言えば、Appleと契約しているのはABCとFoxだけだ。
Appleにとって、Apple TVを前進させる上での大きな強みであり、関心がある点は、Apple TVがあれば、同社が「iDevice」とその中にある音楽や動画、写真、ポッドキャスト、書籍などのライブラリで構築しているエコシステム全体を強化できるということだ。現在のAppleにあるのは、携帯電話、音楽および動画プレーヤー、タッチスクリーンタブレット、コンピュータだ。そこにリビング向けデバイスが加わって、「iOS 4.2」で追加される新機能「Airplay」経由でコンテンツの共有を行うようになる。
価格がかなり手ごろになった今、Apple TVの最終的な成功は、人々が手にできるコンテンツの種類と、そのコンテンツ提供のスケジュール次第ということになる。それは、コンテンツ所有者とのライセンス問題の解決に取り組むことを意味しているが。ライセンス問題への取り組みはかつてJobs氏が道を切り開いたものだ。だとすれば、Jobs氏がもうそれをやらないということも、あり得ないわけではない。
Appleの音楽イベント |
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Appleが1日のプレスイベントで発表した内容を以下に簡単にまとめる。 「iOS 4.1」 iOS 4.2 新型iPod 「Ping」 Apple TV |
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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