デジタルリビングルームが競争の対象となっているのは間違いない。RokuやBoxee、そして「Google TV」を近々提供開始するGoogleなどの企業は、セットトップボックスで大きく前進しようとしてきた。サムスンもこの分野に進出しつつあるが、そのアプローチは異なる。同社は、テレビやBlu-rayプレーヤーに直接アプリケーションやコンテンツを入れて、独自のプラットフォームを構築しようとしている。
Jobs氏は、顧客がリビング向けデバイスに何を求めているかについて、自分やAppleの同僚がApple TV発売後の数年間で学んだことを列挙したものの、1日の時点では、Apple TVに関して大きくはっきりとしたビジョンは持っていなかった。
Jobs氏は多くの時間を費やして、リビングルームでは何がうまくいかないのかを、顧客からのフィードバックに基づいて語った。同氏によれば、人々が嫌がるのは、音がうるさい大型のセットトップボックスや、ユーザーが作成したコンテンツ、リビングにコンピュータを置くこと、ハードドライブの容量を気にしなければならないことだという。
同氏は人々がリビングにコンピュータを置きたがらないという点を強調した。これはJobs氏流のGoogle批判だ。Googleは、Google TVを使ってリビングでコンテンツを消費するという、ウェブ中心の考え方をしているからだ。しかし、Jobs氏の考え方は、一部で予測されていたApple TV上のアプリケーションが披露されなかった理由を示しているのかもしれない。アプリケーションと聞けば、コンピュータなどのガジェットを連想する。おそらくAppleは、Apple TVがミニコンピュータだという印象を与えたくないのだろう。
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