Appleは米国時間9月1日の基調講演で、全く新しくなった「Apple TV」を発表した。デザインは大幅に小型化し、テレビ番組をABCとFoxから99セントでレンタルできるほか、Netflixのストリーミング機能に対応している。新型Apple TVは9月後半に発売予定。価格は旧モデルの230ドルから大きく下がり、99ドルとなった。
新しいデザインは、初代Apple TVの約4分の1のサイズだ。外部との接続は、HDMI、光デジタル音声出力、USB、イーサネット、電源というわずか5つのポートに集約されている。Wi-Fi機能も内蔵されているため、リビングにイーサネットケーブルを配線する必要がない。旧モデルと異なり、新型Apple TVは内蔵ストレージを搭載せず、コンテンツはすべてインターネットかホームネットワーク上のデバイスからストリーミングする。基調講演では、「iPad」での動画再生中に、Apple TVでの再生に切り替える機能が紹介された。しかし現時点では、「iTunes」のレンタルコンテンツやYouTubeなど、どんなコンテンツでこの機能を使えるのかは不明だ。また、新しくなったアルミのリモコンも付属している。
Walt DisneyとFoxのテレビ番組のレンタル料金は、HD(高精細)コンテンツでも99セントだ。現在のテレビ番組のオンラインストリーミングの料金よりもかなり安い。iTunesや「Amazon Video on Demand」などのサービスは現在、テレビ番組を2ドル(HD番組は3ドル)で購入できる機能を提供しているが、レンタルオプションはない。現時点ではABCとFoxのテレビ番組しか選べないが、テレビ番組を低価格でレンタルして自分のApple TVや「iPhone」、iPadで視聴できるというのは、特に月単位でのケーブルテレビ契約をやめようとしている人には魅力的なパッケージだ。Appleはまた、Apple TVでは映画購入機能をなくし、映画もレンタルのみの価格設定に移行すると発表した。
Netflixストリーミングの追加も、Apple TVにとって大きな変化である。これまで同デバイスのストリーミングコンテンツは、iTunesとYouTubeのものに限られていた。Apple TVはNetflixストリーミング機能で競合製品に後れをとっていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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