Diggは限定的なプライベートアルファテストを経てデザイン変更と改修を行い、米国時間8月25日に新サイトを公開した。新しいDiggが、かつて高い人気を誇った同ニュースサイトを復活させるだけのものなのか判断するのは時期尚早だ。ブログ論壇のおなじみの面々も同じ考えのようで、すべてはコミュニティーの反応次第であり、Diggユーザーの行動を予測するのは難しいと考えている。
「新生Digg」はリニューアル前と比べて大きく変わっており、ソーシャルネットワークの友人や、ユーザーが追う有名人、ブランドから選択されたコンテンツを基にカスタマイズされたニュースラインアップに重点を置いている。従来のDiggでは、パワーユーザーたちがあまりにも大きな影響力を持ってしまったため、非常に内向的なものになっていた。トラフィックの伸びは鈍化し、GoogleやNews Corp.などの企業が数億ドルでDiggの買収を検討という数々のうわさもあまり聞かなくなった。Diggには何らかの対策を講じる必要があった。
MashableのライターであるVadim Lavrusik氏は、「今回のデザイン変更は、コアなDiggユーザーにとっては大きすぎる変化かもしれない。このようなコアユーザーが、『Top Digger』リストが削除された後も同サイトにおけるアクティビティの大半を主導してきた」と書いている。だが、プラスの面もある。「Diggは、識者が監督したソースからのニュースを発見できる場所を探している、全く新しいユーザー層を獲得できるかもしれない」(Lavrusik氏)
TechCrunchのJason Kincaid氏は、「今の段階ではわたしは懐疑心を抱いているが、すべてが明らかになるまでにはしばらく時間がかかるだろう。Diggが必要としている復活を今回の刷新によって実現させるためには、ユーザーの行動が変化する必要がある。特にカジュアルユーザーの行動だ」と述べている。
米CNETにおける筆者の同僚Josh Lowensohn記者は、新生Digg(社内ではDigg v4と呼ばれている)に関して早い時期に執筆した記事の中で、再ローンチは大幅な改善であるということに同意したが、それはあまりにも小規模で、あまりにも遅すぎたかもしれないというテクノロジブロガーらの懸念も繰り返した。
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