Diggのリニューアル--復権の鍵を握るのはセレブか - (page 2)

　ただし、Diggは今回のリニューアルで、コミュニティー以上のものを当てにできるようになるかもしれない。TwitterやFacebookは、有名人やブランドが利用したことが成長を促した（特にTwitterの場合は、俳優のAshton Kutcherが支持を表明したことで、初期のメインストリームへの普及に一定の勢いがついた）。Diggはさまざまなメディア企業に対し、新バージョンを使用するよう積極的に働きかけている。しかし、Kutcherに匹敵する強烈なギーク的要素とクールさを併せ持ち、新バージョンに興味を抱くような有名人をDiggが見つけられるかどうかは分からない。また、たとえ見つけられたとしても、Kutcher（そして最終的にはOprah WinfreyやKanye West、Lady Gaga）がTwitterで獲得したような人気を、その有名人が得られるとは限らない。

　Diggの創業者Kevin Rose氏（4月に前最高経営責任者（CEO）のJay Adelson氏が退いた後CEOに就任したが、先ごろ代わりのCEOがすぐに就任予定だと述べている）は、「古いDigg」において、その有名人の役目をある程度自分で務めていた。Rose氏はマニアのヒーローとして強い影響力を持つようになり、それはTwitterにおける膨大な数のフォロワー獲得や、「Diggnation」ポッドキャスト（同じくRose氏が創設した会社Revision3が製作）につながった。

　しかしRose氏は、テクノロジ業界の外では、誰もが知っている有名人というわけではない。そのことは、新生Diggにおける同氏の影響力を弱めるかもしれない。セルフプロモーションの手段を求めている有名人がDiggにたどり着いて、その過程で同サイトの復活に貢献するのだろうか。それは時間がたたないと分からない。しかし、インターネット上では陳腐化がすぐに起きる。古いDiggに聞いてみるといい。