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IIJ、外気冷却のコンテナ型データセンター商用化--松江市に構築

田中好伸(編集部)2010年08月26日 17時54分
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 インターネットイニシアティブ(IIJ)は8月26日、商用として国内初となる外気冷却コンテナユニットをベースにしたデータセンター「松江データセンターパーク」を9月1日から構築することを発表した。2011年4月からの稼働開始を目指す。

 松江データセンターパークは、島根県の企業立地促進条例に基づいた立地計画の認定を受け、島根県と松江市、IIJの三者間で事業所などの立地に関する覚書に調印。同条例をはじめとする行政の産業振興施策に基づく投資助成、電力料金補助などのバックアップを受ける。

図 IZmoのイメージ(出典:IIJ)
※クリックすると拡大画像が見られます

 同データセンターは、容易にスケールアウトできるというコンテナ型データセンター。構築では、IIJが独自に企画、開発したITモジュール「IZmo」を利用する。IZmoは、外気を供給するダクトとモジュール筐体が一体化されており、IZmo内部の空間自体がダクトの役割を果たす。ダクトを別途設ける必要がなく、設備コストを低減できるという。モジュール内をホットエリアとコールドエリアに分離することで、空調効率を高めて電気代などの維持費用を低減できるともいう。

 またIZmoでは、モジュール内に設置するラックを傾斜配置することでモジュールの幅を2.5m以下にしながら、必要な内部スペースを確保。トレーラーなどの特殊車両ではなく、通常の大型トラックで運搬できることで、特殊車両申請などの手続きに必要な時間が不要になるほか、輸送コストを約3分の1まで低減できるという。すべてのラックに対して実効10kVAまで電力を提供でき、IT機器の収容効率を高められ、クラウド利用に最適な基盤設備を実現できるとしている。データセンターに活用するコンテナは、建築基準法が定める建築物に該当しないことが国土交通省から発表されている。

 冷却方式として外気を利用する松江データセンターパークは、ITモジュールごとに空調設備を設置するモジュール型の空調システムを採用。環境の変化にあわせた複数の運転モードで自動的に空調を制御することで、空調にかかる消費電力を削減できるという。また空調モジュールを並列に配置して冗長化することで、空調のメンテナンス時や障害時でも稼働を継続できる。空調あたりのモジュールの冷却性能は約110kWを実現しているという。

 また同データセンターでは、ITモジュールの前後に電気設備と空調モジュールを配置する独自方式「Module Inter-connection over the Shortest Path(MISP)」を採用している。電源配線や冷媒配管などの接続距離を最短にでき、配線などから生じるエネルギーロスや設備に関連する投資コストを低減できるとしている。

 IIJは2月から外気冷却方式を採用したコンテナユニットによるデータセンターの実用性について実証実験を展開。部分的消費電力効率(Partial PUE)が1.1以下の実測値が出ているという。実証実験で得られたノウハウを活用することで、クラウドに最適なエネルギー利用効率の高いデータセンターを、今後複数個所に展開していく予定としている。

図 松江データセンターパーク完成予想図(出典:IIJ)

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