富士フイルムは8月23日、携帯電話から社内のウェブシステムにアクセスして、業務関連情報の閲覧や入力などができるSaaS「Keitai Remote イントラアクセス」の提供を開始した。月額利用料金1人あたり850円から提供する。
Keitai Remote イントラアクセスは、PC用に構築されたウェブシステムの各ページを携帯電話の機種別に最適な画面表示になるよう画像に変換して、PCで使い慣れた画面イメージのままでレイアウトを崩さずに携帯電話上で閲覧できる。ウェブシステムの操作用インターフェース情報を携帯電話へ送信することで、携帯電話の画面上でウェブページのボタン操作やテキスト入力もできる。
Keitai Remote イントラアクセスには、富士フイルム独自の画像処理技術を応用した携帯電話専用ブラウザ「GT-Browser」を搭載。これにより高速な動作が可能だとしている。PC向けのウェブページを携帯電話用に変換して閲覧、入力することから、手元の携帯電話に情報が残ることはないという。
富士フイルムは2009年からGT-Browserを活用した「Keitai Remote メールアクセス」を展開。Keitai Remote メールアクセスと今回のKeitai Remote イントラアクセスを併用することで、外出していても携帯電話からデスクワークのほぼすべてをこなすことができると説明している。
業務効率向上を狙って、営業職などが社内のウェブシステムを外出先から閲覧できるようにという要望が高まっているという。ただPC用に構築されたウェブページを携帯電話から利用する場合には、表示画面のレイアウトが崩れて操作性が低下、通信容量オーバーでウェブページの一部が表示されないなどの問題が指摘されている。こうしたことから、携帯電話から社内のウェブシステムを利用する場合には、携帯電話専用サイトのシステムが必要となっていた。今回のKeitai Remote イントラアクセスは、そうした課題を解決できると同社では説明している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス