先にシアトルに行った際、バーのカウンターで客とバーテンダーがお気に入りの最新技術について言葉を交わしていたので、思わず聞き入ってしまった。2人とも、自分の携帯電話のカメラで撮った写真を利用してウェブを検索できるGoogleの便利な技術「Google Goggles」を賞賛していた。
だが、Gogglesのような技術を提供しているのはGoogleだけではなく、Microsoftも提供している(現時点では、「iPhone」と「iPod touch」でだけであるが)。実際、「『Bing for iPhone』のカメラスキャン機能」はGoogleのGogglesに非常によく似たものだ。本の表紙を写真に撮って「Bing」すれば、レビューや著者についての詳細情報などを得られる。
この機能にはGogglesのような印象的かつ気の利いた名称がないが、それ以外でBing for iPhoneアプリのカメラスキャン機能とGogglesに違いがあるのか、あるとすればどのように違うのか、Microsoftに聞いた。Microsoftの関係者は、「Google Gogglesも同じ機能を持つが、Bingはビデオモードのバーコードスキャンを利用する。これはGoogle Gogglesが利用するものより高速なスキャンを実現する」と回答した。
(Bing for iPhoneアプリのカメラスキャン機能は現在、「Microsoft Tag」バーコードツールを利用していないが、将来的には可能性があるかもしれない)。
また、「将来可能性があるもの」としては、Bingのこの検索機能の他のプラットフォーム対応がある。「Android」あるいは「Windows Phone 7」端末の対応予定についてMicrosoftに聞いてみたところ、先にコメントを寄せた関係者は以下のように回答した。
「Androidについては、『Bing for Android』は現在も開発段階にあり、今後数カ月後にローンチする際、その機能を発表する予定だ。Windows Phone 7については、端末上で統合された検索エクスペリエンスを提供する予定だが、これ以上のことはお話できない」。
MicrosoftがBing for iPhoneアプリを公開したのは2009年12月のことだ。公開以来、多くの批評家やユーザーが高い評価を寄せている。取り残されたと感じているWindows Mobileユーザーからは、批判の声もあるようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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