トレンドマイクロは8月5日、7月度の「インターネット脅威マンスリーレポート」を発表した。レポートによると、7月の不正プログラム感染被害の総報告数は1618件で、6月の1774件から減少した。
7月のトピックとしては、3月から5カ月連続でランクインしている偽セキュリティソフト「TROJ_FAKEAV(フェイクエイブイ)」に、日本語化されたものが新たに見つかったことを挙げている。TROJ_FAKEAVは日本語など25の言語で表示する不正プログラムであり、コンピュータの言語環境に合わせて表示言語が変わる。メイン画面だけでなくWindowsのバルーンチップの内容も変化するなど、手の込んだものとなっている。
以前より英語版偽セキュリティソフトの流通後、さまざまな言語に翻訳されたものが出回る傾向があり、今回の「SecurityTool」という名前の偽セキュリティソフトも英語版が1月に確認されており、それが多言語化されたものと想定している。SecurityToolは、いわゆる「ガンブラー攻撃」でダウンロードされることが確認されている。このほか、ガンブラー攻撃の手法が、迷惑メールに応用された例も紹介している。
7月の不正プログラム感染被害報告数ランキングの上位は、1位が「WORM_DOWNAD(47件)」、2位が「MAL_OTORUN(25件)」、3位が「TROJ_DLOADR(19件)」、4位が「TROJ_FAKEAV(17件)」、5位が「BKDR_AGENT(15件)」となっている。
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