トレンドマイクロは12月3日、11月度のインターネット脅威マンスリーレポートを発表した。感染報告数ランキングにおいて、15カ月連続で1位となっていたUSBメモリ関連の不正な設定ファイル「MAL_OTORUN」が2位となり、代わってトロイの木馬「TSPY_KATES」が1位となった。
MAL_OTORUNの感染報告数が減ったのは、USBメモリなどのリムーバブルメディアが不正プログラムの感染経路になることを多くのユーザーが認知し、有効な対策がとられるようになったためとしている。
前月の4位から1位に浮上したTSPY_KATESは、「JS_GUMBLER」や「JS_IFRAME」によって改ざんされたサイトから誘導された先で感染することが確認されている。コンピュータのユーザー情報やFTPサーバへのログイン名とパスワードを盗み出そうとするほか、一部には欠陥があり、感染コンピュータがブルースクリーン表示になるなどの現象が見られている。
なお、11月の不正プログラム感染被害の総報告数は2262件で、10月の2033件からわずかに増加している。
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