ITホールディングスグループのクオリカは、エンタープライズ向けIaaS「Qcloud(キュークラウド)」を9月より提供開始すると発表した。
Qcloudは、同社が2004年から提供しているサーバリソースのオンデマンドサービス「QRS」(Qualica Resource Service)に、仮想化技術を組み込んだIT基盤をIaaSとして提供するクラウドサービス。インターネットおよび企業内ネットワークのいずれからのアクセスも可能で、同社が大手製造業を始めとするユーザーのシステム管理で培ったきめ細かな運用サービスも提供していくとしている。
Qcloudのサービスプランは、1GHzの仮想CPU(vCPU)1個、1Gバイトメモリ、30Gバイトのハードディスク容量を提供する「Starter」が月額9000円より。vCPU 3GHz×1、2Gバイトメモリ、50GバイトHDDの「Solo」が月額2万1000円より。vCPU 3GHz×2、2Gバイトメモリ、50GバイトHDDの「Duo」が月額2万8000円より。vCPU 3GHz×4、4Gバイトメモリ、50GバイトHDDの「Quad」が月額4万4000円からとなっている。
搭載可能OSは、CentOS、Windows Server、Red Hat。標準サービスとして、2世代のデータバックアップをサーバの追加契約なしで提供される。また、リソースの追加、運用サービス、高度な監視機能などがオプションとして提供される。
クオリカではQcloudについて、今後3年で300台以上の仮想サーバ提供を目標とする。今後同社では、Qcloudをプラットフォームとして、これまで提供してきた製造業向けソリューションや流通業およびサービス業向けソリューションなどをSaaS型で提供し、クラウドビジネス展開を拡充していく予定という。
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