Appleの新しい「iOS 4」がリリースされてからわずか1カ月だが、米国時間7月26日に発表された統計によると、広告ネットワークChitikaがサンプリングした900万台の「iPhone」のうち、50%にiOS 4が搭載されていたという。
Chitikaのネットワーク全体で観測されたiPhoneによる900万インプレッションのうち、iOS 4は「iOS 3」よりもわずかに多かった。iOS 3を搭載していたのは、このiPhoneトラフィックの49%であった。Chitikaによると、サンプリングに含まれたデバイスの圧倒的大多数がiPhoneで、ほんのわずか(0.5%未満)が「iPod touch」だったという。
より細かく見てみると、44.4%のiPhoneが6月21日にリリースされた「iOS 4.0」を搭載し、1週間前にリリースされたアップデート「4.0.1」をインストールしていたのは5%であったという。まだiOS 3を稼働しているiPhoneの中では、最新版の「3.1.3」を搭載するものが29.9%で最も多く、その1つ前の「3.1.2」を搭載していたのは、Chitikaネットワーク上の全iPhoneトラフィックの14%であった。
一部のユーザーは、iOS 4へのアップグレードを試みた際に、長いバックアップ時間がかかったり、エラーメッセージが表示されたりといった問題に遭遇し、回避策を見つけてインストールしなければならなかった人も多くいた。iOS 4.0.1は主に、iPhoneのアンテナ問題に対するAppleの対応としてリリースされたものであり、同端末の受信強度バーの表示方法を修正する。
競合するAdMobと同様、Chitikaは、同社ネットワーク全体で、携帯端末ユーザーによりクリックされた広告の数を追跡している。サードパーティー広告ネットワークの今後については、iOS 4とAppleの新しいプラットフォーム「iAd」のリリースにより、論争が巻き起こっている。Appleは、競合する広告ネットワークによる特定の種類のデータの取得を制限するため、iPhone契約の条項を変更した。
これまでのところ、Appleはまだこれらのポリシーを施行しておらず、少なくとも現時点では、Google傘下のAdMobに強い制約は課されていない。Chitika自体は、そもそもこの制約の影響は受けないと述べている。同社は米CNETに対し、同社の広告ネットワークは完全にウェブページベースであり、Appleのポリシーは、一般的なインターネットサイト上の広告ではなく、モバイルアプリケーション内で提供される広告に適用されるものであると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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