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PC派のわたしが「iPad」を購入したワケ

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子2010年07月23日 17時44分
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 「iPad」を買ってしまった。

 これは大事件かって?・・・わたし以外にも330万の人がiPadを購入しているのだ。

 だが、わたしにとっては大事件だ。わたしはPC派だ。アーリーアダプタータイプではないし、最新/最高のガジェットを追い求めるタイプではない。iPadはわたしが所有する初のApple製品となる。「iPod」は必要性を感じなかったし(音楽再生プレイヤーは、ソニーの「Walkman」MP3プレイヤー、「Zune HD」を持っている)、「iPhone」にも惹かれなかった(わたしは携帯電話を電話をかけるのに使うので)。さまざまなメーカーのPCを選択できるので、「iMac」も「MacBook」も欲しいと思わなかったし、必要も感じなかった。


 そんなわたしが、どうしてiPadの魅力に屈服したのか?理由は至極簡単で、iPadが提供する特徴を備えたPCがないからだ。Windows搭載ノートPCはパワフル、多芸で、Appleの同等製品と比較すると低価格といえる。持ち運びできるノートPC(そこそこの性能)、大画面を搭載したゲーム向けPC、薄型・軽量機種(わたしが現在愛用している「Asus UL30A」のような)とさまざまな選択肢がある。だが、これらはいずれもバッテリ持続時間に満足できず、インスタントオン/オフを提供しない。優れた携帯性を備えるフォームファクタを持たず、タッチインターフェース向けに作られていないし(どちらかというと、キーボード/マウス中心のインターフェースにタッチが付いただけ)、アプリストア内蔵でもない。

 Microsoftは、自社パートナーからWindows 7が動くクールなスレートが2010年内に登場すると約束している。だが、リークや披露にあまりにも長い時間がかかっている。2010年中に魅力的なWindowsスレートが出てくるなと感じれば、わたしは喜んでiPad購入を控えただろう。

 Microsoftが2010年6月に米ニューヨークで開催したコンシューマー向けイベントでは、多数のWindows 7搭載PCが陳列されていたが、スレートは1台もなかった。バッテリ持続時間が約10時間あり、インスタントオン/オフ(休止状態が機能する)が可能で、iPadのように反応のある楽しいインターフェースを持つWindows 7スレートがあれば、いまでも購入を検討するだろう。

 「Windows Embedded Compact」ベースのスレートも登場するといわれているが、わたしの意見では、Windows Embedded Compactベースでは「本物の」Windowsスレートとはいえない。一貫性のあるユーザーインターフェースを持たず、メーカー各社は自社のカスタマイズしたレイヤーをその上に載せ、アプリケーションの可用性や移植性を不確実にするだろう。「Windows 8」--スレート向けに最適化されると予想されている--がおそらくは2012年まで登場しないことを考慮すると、これ以上待つ気にはならなかった。

 iPadを購入したからといって、Windowsマシンを放棄するつもりはない。(これまでのところ)何かを創作したり作成したりするデバイスではなく、消費するデバイスとしてiPadを利用しており、それに満足しているからだ。多くの人と同じように、わたしは多くの時間を創作や作成ではなく、消費--ツイートをチェックしたりウェブサーフィンしたり、書籍を読む(「Kindle」の方が読みやすいのか、iPadでKindleアプリを使ったほうが良いのか、まだ決めかねている)に費やしているからだ。「SkyDrive」にアクセスして、「Office」ドキュメントを閲覧できるし、「Live Messenger」「Hotmail」「Google Docs」などの使い慣れたアプリケーションもiPadで利用できる。

 iPadを使い始めて1週間が経過したが、iPadが大好きになったことを認める。だが、3Gサービスを利用できるキャリアがAT&Tに限定されている点は好きではないし、「Safari」や「iTunes」も好きではない。「Internet Explorer」「Firefox」「Zune」(MicrosoftのiTune対抗ソフトウェア)がiPadで利用できればいいなと思っている。また、Appleが思っているようにApple製品はあらゆるユーザーにとって直感的であるいう予想に基づいていない“Windowsユーザー向けのiPad入門書”みたいなものをだれかが書いてくれないかとも思っている。Windowsでコンピュータ人生を送っているわたしのような人間には、Apple製品は直感的ではないのだ。

 このブログはエンタープライズソフトウェアとサービスの話題を中心に取り上げているが、その観点から見てもiPadが企業で導入されているという現象は興味深い(これは、Microsoftにとって最悪の悪夢になるだろう)。現在進んでいる試用が実用に入るのであれば、MicrosoftはOfficeやその他のソフトウェア/サービスをiPad向けに提供して市場に参入する必要があるだろう。この点についてはつい先日、ブロガーのJason Perlow氏も指摘している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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