一般社団法人パソコン3R推進協会は7月21日、2009年度の使用済みパソコンの回収とリサイクル実績を発表した。
まとめによると、同協会に属する企業44社がリサイクルを目的に回収した使用済みパソコンは、前年度比4.9%減の65万4000台。このうち家庭から廃棄されたパソコンは32万3000台で同1.3%増、企業から排出されたパソコンは33万1000台で同10.2%減となった。
製品別では、家庭から排出されたパソコンのうち、ノート型が7万1000台(前年度比14.9%増)、液晶ディスプレイが6万5000台(同33.8%増)と堅調。デスクトップ型本体と、CRTディスプレイはともに前年度の実績を下回った。事業系は液晶ディスプレイの15.8%増を除き、ほかの製品はすべて前年度割れになった。
また再資源化実績では、デスクトップ型本体、ノートブック型パソコン、ブラウン管式表示装置、液晶式表示装置のすべてで資源再利用率がそれぞれの法定目標値を達成。特にノート型パソコンの資源再利用率は法定目標値の20%を大きく上回る57.2%が再資源化されたとしている。
パソコン3R推進協会では、事業系の使用済みパソコンの回収が減少に転じた要因について、廃棄処理費用を抑えるために廃棄処理にはせず、有価品として資源回収業者等に売却する傾向が強かったことを指摘。さらにデスクトップ型本体とノートブック型については、景気低迷の影響から2009年10月に発売されたWindows 7搭載パソコンへの買い替えが進まなかったことも一因として挙げている。
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