NICT、全国の高専生を対象にしたモバイルアプリコンテストを開催

岩本有平(編集部)2010年07月22日 18時49分

 総務省と独立行政法人情報通信研究機構(NICT)は、全国の高等専門学校(高専)生を対象としたモバイル向けのアプリ開発コンテスト「ICTビジネスコンテスト 地域の宝!モバイルアプリ」を実施する。

 このコンテストでは、日本全国に58校ある高専の“地域性”を表現したモバイルアプリを募集する。観光地や伝統工芸、特産品をテーマにしたアプリから、アプリを使うことで新たに地域の宝となり得るものなど、地域性を表現できるものであればテーマは問わない。すでに開発されたアプリを応募することもできるが、未公表のものに限られる。またアプリとあわせてプレゼンテーション用の資料も必要となる。全国大会では最優秀特別賞1点、優秀賞1点、特別賞数点が用意される予定で、特別賞では協賛するベンチャー企業でのインターン参加権が与えられるという。

 応募できるのは、全国の国公私立高等専門学校の学生グループもしくは個人。顧問、アドバイザーとして高専教員の協力が得られることが条件となる。各校何グループでも応募できるが、同一人物が複数グループで応募するといったことはできない。詳細なスケジュールは以下のとおり。

  • 事前エントリー:7月12日〜10月上旬(予定)
  • オンライン申請:8月9日〜11月上旬(予定)
  • 予選(書類・作品審査):11月下旬。結果は12月までに公式サイトにて公表
  • 全国大会:2011年3月頃

 総務省とNICTでは、産業競争力の強化や地方活性に向けた取り組みとして、高専生を対象にした支援プログラム「頑張るICT高専学生応援プログラム」を2007年2月より共同開催してきた。プログラムでは起業家による後援会や経営セミナー、ベンチャー企業訪問などを実施してきた。

 その一方でNICTでは、ベンチャーや起業支援の方向性を「広く一般的、啓発入門的」なものから、「ICTベンチャーに特化した、発掘育成的」なものへと転換を進めている。こういった経緯もあり、今年度の支援プログラムを実践的なコンテスト形式で企画したという。

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