Microsoftは米国時間7月20日、マルウェア対策ソフトウェア「Microsoft Security Essentials」の次期ベータ版をリリースした。同社のブログでは、いくつかの変更点と機能の強化点を紹介している。
Microsoftは、2009年9月に無償のSecurity Essentials 1.0をリリースしている。今回のSecurity Essentials 2.0ベータ版では、マルウェア対策エンジンをアップデートしており、Microsoftのブログによると、新エンジンではセキュリティ上の脅威の検出と除去機能が強化され、パフォーマンスも向上しているという。また、今回のベータ版から「Windows Firewall」と直接統合され、ユーザーは同ファイアウォールソフトのオンとオフを切り替えるオプションを利用できるようになった。
また、Security Essentials 2.0のベータ版は「Internet Explorer」(IE)と統合されており、これによりウェブベースの脅威に対する保護機能が高まったと、Microsoftは述べている。また、ネットワークを介した攻撃も監視できるが、このオプションは「Windows Vista」と「Windows 7」でのみ利用可能となっている。「Windows XP」は、この機能に必須である「Windows Filtering Platform」(WFP)を備えていないため、Windows XPのユーザーは監視機能を利用できない。
Security Essentials 2.0のベータ版は、Microsoft Connectサイトからダウンロードできる。ただし、このサイトを利用するには「Windows Live」アカウントでログインする必要がある。ログイン後、ダウンロードページが表示されるので、32ビット版と64ビット版のいずれかを選択してダウンロードする。
Microsoftは、最新のウイルスおよびスパイウェア定義をリリースして今回のベータ版を最新に保つと約束しており、さらには現在作業が進行しているソフトウェア自体へのアップデートも提供するとしている。Microsoftによると、このソフトウェアアップデートを受け取るには、「Microsoft Update」を利用して、最新のアップデートを自動ダウンロードしてインストールするよう設定する必要があるという。
Security Essentials 2.0ベータ版を使用できるのは、米国、イスラエル(英語版のみ)、中国(簡体字中国語のみ)、ブラジル(ブラジルポルトガル語のみ)のユーザーに限られる。また、一定数に達するまで、先着順でダウンロードできるようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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