Nokia Siemens NetworksとMotorolaは米国時間7月19日、Nokia SiemensがMotorolaの無線ネットワーク機器事業の大部分を12億ドルで買収する予定であると発表した。
このたびの現金による買収により、Nokia Siemensは米国と世界における無線機器分野での自社の地位を強化したいと考えている。同社は、Motorolaの事業を加えることにより、米国第3位の無線インフラストラクチャベンダーとなり、日本では最大の外資系無線ベンダーとなると述べた。同社は、世界の無線ネットワーク市場において第2位という自社の地位も強化する見込みだ。
今回の買収により、Nokia Siemensの持つ世界中の無線通信事業者との既存の関係が強化され、他の事業者との関係構築の可能性も広がることが期待されている。
NokiaとSiemensが折半出資する合弁企業Nokia Siemensは、今回の買収を、より広い範囲の顧客にアクセスするための手段であるとも考えている。Motorolaの無線機器事業では、GSM、CDMA、WCDMA、WiMAX、LTEに関連する製品およびサービスを販売している。WiMAXについては最大の市場シェアを誇り、21カ国で41の契約を交わしているとNokia Siemensは述べた。Nokia Siemensによると、CDMAの市場においては20カ国で30のネットワークを抱えており、GSMについても堅調な事業を展開しているという。
Nokia Siemens Networksの顧客事業を率いるBosco Novak氏は声明で、「顧客がCDMAネットワークから次世代技術への移行を検討するにつれ、Motorolaの無線ネットワークインフラストラクチャ事業の追加は、それらの需要への対応に向けてわれわれの態勢が整っていることを保証するためのものである」と述べた。「Nokia Siemens NetworksのTD-LTEソリューションとMotorolaのWiMAXおよびLTE事業を組み合わせた強みを活用し、進化する顧客の技術およびビジネスニーズにさらに適切に対応していくつもりである」(Novak氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」