Google検索アプライアンスも実は--デルのOEMソリューション、日本で本格展開

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 デルは7月15日、同社のOEMソリューション事業に関する取り組みについて説明を行った。同事業の概要について、日本で説明を行うのは今回が初めてになる。

 米Dellのバイスプレジデント、OEMソリューションズ統括本部長であるRick Froehlich氏は、「デルのOEMソリューション事業は過去12年間に渡って展開しているビジネスであり、10億ドルの事業規模がある。IT機器として顧客のソリューション解決を支援するだけに留まらず、組込型による特定用途も視野に入れた事業展開が特徴」と位置づける。

Rick Froehlich氏 米Dellバイスプレジデント、OEMソリューションズ統括本部長のRick Froehlich氏

 デルのOEMソリューション事業は、アプライアンス開発支援および、組込型システム開発支援の2つの事業で構成される。アプライアンス開発支援では、デルの製造体制、サプライチェーンの仕組み、サービス体制を活用。ソフトウェアベンターとの連動を図った提案なども行っている。これまでにも、Googleへの検索アプライアンス供給の実績などを持つ。組込型システム開発支援では、特定用途向けプラットフォーム上に、同社の技術、製品、サポートを提供。大手ヘルスケア企業向けシステム、アイスクリーム製造販売機などでの導入実績がある。

 OEMソリューション事業では、すでに40以上の業種に対して、全世界1400社の顧客を持ち、年間250ものカスタムプロジェクトが稼働しているという。さらに、デルではOEMソリューション事業専任のエンジニアを全世界に35人擁し、コンピュータハードウェアとサービスのOEM供給ベンダーとしては、ナンバーワンのシェアを持つという。

 「アプライアンスと組込型システムの市場規模は700億円規模に達していると見られ、そのうち、デルがターゲットとする市場は300億ドル規模と想定している。すでに45%の企業は、コンポーネントの全部または一部の調達を外部ベンダーに頼っており、そうした需要に対して、デルが規模の経済を生かすことで、低コストで高品質な製品を提供できる。また顧客に近い場所で生産する体制を取れるため、ここでも低コストメリットが発揮され、短期間での導入も可能になる。さらに、全世界に500のパーツ倉庫を持ち、そこからグローバルサービスを提供できる。これまで、こうした需要にはホワイトボックスのベンダーが効果があるとされてきたが、コスト、品質、納期などの観点で、デルの方がメリットを提供できる。市場ターゲットは数多くの業種に広がっているが、デルは8〜10の産業分野にフォーカスし、特に日本においては、医療、製造、流通、通信、ソフトウェアアプライアンスの5つの業種および分野にフォーカスすることになる」(Froehlich氏)

 日本では、テストや信頼性確認、振動試験などを含む「デザイン」、BIOSのカスタム化、規制認証、ベゼルのカスタム化などの「OEMエンジニアリング」、ソフトイメージの導入や、筐体へのカスタムラベルの貼付、ユーザーへの直接出荷といった「カスタムフルフィルメントサービス」、世界規模でのヘルプデスクの提供をはじめとする「グローバルサービス」、他社製カードの実装やシャーシの塗装、ユーザー専用マニュアルの提供などを含む「マニュファクチュアリング」および「カスタムファクトリーインテグレーション」を提供する。

 さらに、デル日本法人の社内に、日本人によるOEM事業に関するリーダーを新たに迎え入れる準備を進めており、日本でのOEMソリューション事業体制の強化を図っていく予定だという。

 Froehlich氏は「社内からOEMソリューション事業に適した人材を集めている。すでに8カ月に渡り、25社の国際的企業との連携を開始しており、アジア地域において、日本のOEMソリューション事業のための体制を整えている」とし、今後の事業拡大に意欲をみせた。

 国内初となるOEM製品として、テプコシステムズのソフトウェアである「ePowerシリーズ」を、デルのラックサーバ「Dell PowerEdge R410」に搭載し、8月24日からDellおよびePowerの共同ブランド製品として、テプコシステムズを通じて販売することも発表された。

 テプコシステムズは、東京電力グループの1社で、システム構築から運用、セキュリティ、サポートまでのITサービスをワンストップで提供している。今回搭載するのは、ePowerシリーズのうち、Excel帳票連携ツールである「exDirector(エックスダイレクター)」だ。Excel形式のデータを自動で集計し一覧表を作成。報告、管理、申請、集計などの業務におけるコピー&ペーストなどの手作業を軽減し、業務を効率化できるという。幅広い業種や業態での利用が可能なツールで、2007年に発売以来、これまでに300システムの販売実績を持つ。

 デルがテプコシステムズに供給するDell PowerEdge R410は、2ソケット1ユニットのラックサーバで、奥行きは24インチのコンパクトサイズながら高い性能を要求するアプリケーションの運用に適しているという。価格はソフト込みで312万9000円からとなっている。

  • Googleにハードを提供した検索アプライアンス製品。PowerEdgeサーバをベースにしている

  • DellおよびePowerの共同ブランドで展開する、exDirectorを搭載した「Dell PowerEdge R410」

  • これまでのOEMソリューションズの顧客への導入実績

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