「正しいこと」は人によって、あるいは企業や文化によって異なっているため、これは危険な指示につながるおそれがある。この言葉をよく口にするマネージャーや企業幹部は、過去の経験から、あるいは当人のマネージャーから直接告げられ、「正しいこと」が何であるのかを理解している。このためあなたは、先入観にとらわれないようにしながら、開かれた質問を投げかけることで「正しいこと」が何であるのかを理解しておく必要がある。さらに、作業を実施する前に、あるいは実施した後に上司が参照できるよう、それをプロジェクトやプロセスのドキュメントとして残しておくのが良いだろう。
チーズが消えたり(訳注:Spencer Johnson著『チーズはどこへ消えた』より)、ハリネズミを目指したり(訳注:James C. Collins著『ビジョナリー・カンパニー 2−飛躍の法則』より)、ティッピング・ポイントに至る(訳注:Malcolm Gladwell著『ティッピング・ポイント−いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか』より)ことで、書籍の販売には貢献できるだろうが、プロジェクトを完了させる助けにはならない。ベストセラー書籍からの引用を好む上司のもとで働くことになった場合、筆者の同僚がとったような対応をお勧めしたい:その上司がどのようなビジネス書を読んでいるのかを、近しい人物に調べてもらうのである。そうすることで、上司の考え方や、期待されている発言を理解できるようになるわけだ。ここで、あなた自身が唱えなければならない言葉を紹介しておこう:「長いものには巻かれよ」である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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