グーグル、Android用開発ツール「App Inventor」発表--誰でもアプリ作成を可能に

文:Stephen Shankland(CNET News) 翻訳校正:編集部2010年07月13日 11時06分

 Googleは米国時間7月12日、「Android」携帯端末向けプログラム開発ツール「Google App Inventor for Android」を発表した。

 Googleは、このプロジェクトについて、「App Inventorを使うのに開発者である必要はない。App Inventorにはプログラムの知識は不要だ。なぜなら、コードを書く代わりに、アプリケーションの外見は視覚的にデザインし、アプリケーションの動作はブロックを使って指定するためだ」と説明している。

 初心者プログラマー向けに基本的なツールは多くあるが、Googleは、携帯電話固有の可能性を開発者に気づかせようとしている。例えば、App Inventorを使って書かれたソフトウェアは、Android端末のGPS位置センサを使うことや、通話およびテキストメッセージング機能を使うことができる。

 App Inventorは約1年をかけて開発された。そのテストには、小学6年生の子ども、女子高校、看護学校の学生なども対象として含まれた、とプロジェクトリーダーのHarold Abelson氏は述べている。Abelson氏は、マサチューセッツ工科大学のコンピュータ科学者で、特別研究期間をGoogleで過ごしている。「その目的は、モバイル界において人々が消費者としてだけではなく、制作者になるのを可能にすることにある」とThe New York Timesに語っている。

 Googleはまた、App Inventor for Androidについて、if-then-else条件などのプログラミングロジックに関する事柄、そして、ウェブの強力な一面でありオンラインサービスとプログラムのやりとりを可能にするAPIに関する簡単な入り口となることも期待している。

 「App Inventorチームは、Android端末で可能なほとんどのことに対してブロックを作成している。また、『プログラミング的』なことに関して作成されているブロックもあり、情報の格納、動作の繰り返し、特定条件下での動作の実行などが可能となっている」とApp Inventorのサイトには書かれている。「Twitterのようなサービスとのやりとりが可能なブロックもある」(同サイト)

 App Inventorはベータテスト中で、一般には公開されていない。同ツールに興味がある場合、所定のフォームを使ってアクセスを依頼する

Google App Inventor for Androidで記述されたチュートリアルアプリケーション「PaintPot」 Google App Inventor for Androidで記述されたチュートリアルアプリケーション「PaintPot」
提供:Google

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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