Fortuneは米国時間7月9日、技術分野で最も頭の切れる50人を発表した。その中で、最も賢明な最高経営責任者(CEO)に選ばれたのは、AppleのSteve Jobs氏で、デザイナー部門のトップに選ばれたのは同社のリードデザイナーであるJony Ive氏であった。
Jobs氏は、「iMac」や「iPod」などの製品により、Appleを1990年代後半の低迷から復活させた功績が評価された。Jobs氏はその後、「iPhone」や最新製品「iPad」により、モバイル業界の変革を主導した。
「彼は、将来のビジョンを持ち、細かい点に気が付く、演出の巧みな人物だ。新製品の発売がまさにホリデーであるかのように、新製品に対する人々の期待を高める」とFortuneには記されている。「またJobs氏は、他の企業幹部とは一線を画した、ポップカルチャーのシンボルである」(Fortune)
最も賢明なCEOの次点には、AmazonのJeff Bezos氏やDemand MediaのRichard Rosenblatt氏らが選出された。
Jobs氏がこのような最高の栄誉を与えられるのは珍しいことではない。この数年間でJobs氏は、Mobile World Congressの「Mobile Industry Personality of the Year」に選ばれ、2009年12月にはFortuneの過去10年で最も優れたCEOに選ばれた。同氏は「California Hall of Fame」にも殿堂入りしている。
Fortuneは、Jobs氏とIves氏の共通点を指摘している。「『iPhone』を考案したのはSteve Jobs氏だが、それを構築したのはJonathan Ive氏である」とFortuneには記されている。「Appleの産業デザイン担当シニアバイスプレジデントを務める43歳のIves氏は、製造したいという欲望をかき立てるエキスパートである。上司であるJobs氏と同様に、小規模なチームを極秘に近い状態で率いる完璧主義者である。ほとんどのApple従業員は、同氏のスタジオへの立ち入りを禁止されている。iPodからiPhone、iPadにいたるまで、同氏のデザインは、Appleだけのためでなく、より広範囲のデザインを目指したものとなっている」(Fortune)
Ives氏は2003年、ロンドンのデザイン・ミュージアムの「Designer of the year」に選ばれた。同氏は2009年、珍しいことに自身のデザインのプロセスと哲学を少し公開している。
Fortuneのリストでは他に、アナリスト、創設者、エンジニア、学者、投資家、科学者、企業幹部などというカテゴリがある。他の選出者としては、FacebookのCEOであるMark Zuckerberg氏、GoogleのSergey Brin氏とLarry Page氏、TwitterのJack Dorsey氏、Farmvilleの最高技術責任者(CTO)であるLuke Rajlich氏、NetscapeのMarc Andreessen氏などがいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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