FAQ:「iPhone 4」の受信問題--5本のアンテナバーの意味とは - (page 2)

文:Marguerite Reardon(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年07月08日 07時30分

--GSM方式の携帯電話でアンテナバーの本数が少ない場合と、CDMA方式の携帯電話での場合に違いはあるか。

 違いはある。バーの本数が少ない時に携帯通信ネットワークとの間で問題が発生する可能性は、CDMA方式よりGSM方式(AT&TとT-Mobile USAが採用)の方が高い。CDMA方式(Verizon WirelessとSprint Nextelが採用)の方が、ネットワーク接続の管理方法が効率的だ。よって、CDMAではアンテナバーの本数が少ない時でも、ネットワークの混雑によるノイズが多くない限り、問題なく接続を維持することができる。

--受信電波が十分強いと見なせるデシベル数帯と、受信電波が弱いといえるデシベル数帯は、だいたいどのくらいか。

 おおまかに言って、アンテナバーの表示範囲の下限にあたるのが-113デシベル前後で、上限にあたる(バーの数が多くなる)のが-50デシベル前後といえる。デシベル数がゼロに近づくほど受信電波は強くなる。

--Appleは、受信電波の強さを示すバーの本数の計算に使用した数式が完全に間違っていたことを発見して「驚いた」と述べた。これはどういうことか。

 iPhoneに表示される5本のアンテナバーそれぞれにデシベル数が均等に割り振られていると考える人がいるかもしれないが、そうではないようだ。ウェブサイトAnandTechのテストによると、iPhoneの5本目のバーは約40デシベルの幅を表しているが、4本目は約10デシベルの幅しか表しておらず、さらに3本目はわずか約2デシベル、2本目は4デシベル、1本目は6デシベルの幅を表しているという。

--Appleはなぜ、アンテナバーへのデシベル数の割り振りを均等にして5本のアンテナバーがそれぞれ同じ幅のデシベル数を表すようにしていないのか。

 デシベル数の幅は非常に広いため、受信電波が弱くなるほど問題の診断が難しくなる。電波の強さの測定は、電波の強いデシベル数帯ではさほど精細にする必要はない。パフォーマンスに影響があるのは電波が大幅に弱くなった時だからだ。電波の弱いデシベル数帯ではより精細に計測する必要がある。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]