違いはある。バーの本数が少ない時に携帯通信ネットワークとの間で問題が発生する可能性は、CDMA方式よりGSM方式(AT&TとT-Mobile USAが採用)の方が高い。CDMA方式(Verizon WirelessとSprint Nextelが採用)の方が、ネットワーク接続の管理方法が効率的だ。よって、CDMAではアンテナバーの本数が少ない時でも、ネットワークの混雑によるノイズが多くない限り、問題なく接続を維持することができる。
おおまかに言って、アンテナバーの表示範囲の下限にあたるのが-113デシベル前後で、上限にあたる(バーの数が多くなる)のが-50デシベル前後といえる。デシベル数がゼロに近づくほど受信電波は強くなる。
iPhoneに表示される5本のアンテナバーそれぞれにデシベル数が均等に割り振られていると考える人がいるかもしれないが、そうではないようだ。ウェブサイトAnandTechのテストによると、iPhoneの5本目のバーは約40デシベルの幅を表しているが、4本目は約10デシベルの幅しか表しておらず、さらに3本目はわずか約2デシベル、2本目は4デシベル、1本目は6デシベルの幅を表しているという。
デシベル数の幅は非常に広いため、受信電波が弱くなるほど問題の診断が難しくなる。電波の強さの測定は、電波の強いデシベル数帯ではさほど精細にする必要はない。パフォーマンスに影響があるのは電波が大幅に弱くなった時だからだ。電波の弱いデシベル数帯ではより精細に計測する必要がある。
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