実際の使用感はどうだろうか。どうやらこのカメラは最初にモード設定したあとは、そのままの設定で撮影を続けたほうがいいようだ。おそらくほとんどの場合、「撮影モード」の「iAUTO(おまかせオート)」、「プログラムオート」で事足りるに違いない。それくらいカメラ任せの撮影で問題ない。
ボケ味を生かした撮影をしたい場合はコントロールホイールで「背景ぼかしコントロール」機能を使えばいい。夜景やスポーツなど特殊な場合のみシーンモードやマニュアル撮影を使おう。
というのもこのNEX-5はモード変更など全般の設定変更が煩雑なのだ。ソフトキーを押してグラフィカルなメニューを呼び出して様々な設定をするのだが、ISO感度など撮影の基本に関わる設定がかなり深い階層まで行かないと辿り着けないようになっている。「細かい設定はやめてカメラに任せてね」というメーカーからのメッセージに感じた。
実際に、ISO感度オート+ホワイトバランスオート+プログラムで、コントロールホイールの「背景ぼかしコントロール」を絞りコントロールとして使用すると、ほぼイメージ通りの撮影ができた。たまに露出補正をすれば大方は問題ないだろう。
現在ソニーNEX-5は大手量販店で飛ぶように売れているという。軽く小さなレンズ交換式ボディとハイビジョン動画、スイングパノラマなど夏のボーナス商戦に向けてスキはない。現時点では、秋の1本以外アナウンスがないが、レンズのラインアップが拡充してくると非常に楽しみなシステムになってくるのではないだろうか。今のうちにEマウントに手を出しておくのも悪くないだろう。今後登場が予想される上位機種にも期待したい。
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