Microsoft Journalが掲載したスライドでは、先に挙げた機能以外にも、スライド作成時点における開発の進捗状況が示唆されている。このスライドには、ハードディスクの暗号化について、Microsoftが「M1」の前に依然としてフィードバックを収集したがっていることに言及した箇所がある。同社は通常、内部マイルストーンビルドのことを「M1」「M2」と呼ぶ。したがって、このことは、少なくともスライド中の文書を作成した時点において、Windows 8がテスト段階ではなく、まだ計画段階にあったことを示している。
またスライドからは、MicrosoftがWindows 7で打ち出したテーマが、次期OSにも一部引き継がれている様子がはっきりと見て取れる。Windowsを消費者に売り込む方法、およびPCメーカーとの協力体制の改善に関するテーマだ。スライドには、Windows 8の設計に当たって、PCメーカーが自社システムに独自色を出す機会を増やすことを目標に掲げるとの記述がある。
Microsoftは「Windows Vista」以降、ハードウェアメーカーとの関係改善を目的として、メーカー各社と定期的な会合(「Forum」と呼ばれる)を開催している。複数のコンピュータメーカーの証言によると、Windows 7の設計およびテスト段階では、コミュニケーションに著しい改善が見られたという。
Microsoft Journalが掲載したスライドには、「Forum II」への言及もある。Microsoft Kitchenが掲載した4月の日付のスライドは、Forum IIを重点的に取り上げている。したがって、これらのスライドは、おそらくコンピュータメーカー各社との会合で使用されたものと考えられる。スライドにはそのほか、12月の日付を記した「Forum I」への言及があり、また、時期未定の今後のイベントについても列挙されている。
なお、別のファンサイトNeowinによると、流出したスライドにはWindows 8向けアプリストアの計画に関する言及もあるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」