ニューヨーク発--Googleの最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏は米国時間6月23日、当地で開催されたプレスカンファレンスにゲストとして登場した。同プレスカンファレンスでは、Google、Motorola、Verizon Wirelessが、人気の高い「Android」搭載スマートフォンである「Droid」の新しいバージョンを発表した。
Schmidt氏が始めにステージに上がり、スマートフォンカテゴリの重要性についてアピールした。
Schmidt氏は、「これは、単なる玩具やアプリケーションエンジンではない」と述べた。「これは、ある種の高性能OSである。これにより人々は、デスクトップ中心からモバイル中心へと思考を転換することになる」(Schmidt氏)
同氏は、堅牢なワイヤレスネットワークと、高速プロセッサや大画面を搭載するハードウェアの重要性を指摘した。しかしSchmidt氏は、23日のイベントは、単に新しいDroidが発表されたというだけでなく、まったく新しいカテゴリのデバイスが出現したという点において注目すべきであると述べた。
実際、新しい「Droid X」は同氏の言葉を象徴している。Motorolaが開発し、Androidを搭載するこの最新携帯電話は、HDMI出力、4.3インチディスプレイ、720pのビデオキャプチャ機能を提供する。同端末には、より高速なプロセッサも搭載されており、ウェブ閲覧がこれまでより高速になる見込みである。また、8メガピクセルの高解像度カメラも搭載する。
Verizon Wirelessのエグゼクティブバイスプレジデントを務めるJohn Stratton氏は、同端末はビデオをターゲットに設計されていると述べた。映画の購入またはレンタルを提供するBlockbusterとの提携など、その機能を活用する新しいアプリケーションが提供される予定である。
Droid Xの価格は、100ドルのリベートが適用された場合は199.99ドルで、7月15日に発売予定となっている。「iPhone」に対する料金体系を、段階式のものに改定したAT&Tとは異なり、Verizonは、1カ月あたり30ドルというスマートフォン向けの無制限モバイルデータプランを継続する予定であると述べた。
新しいDroid Xには、Wi-Fiホットスポット機能もあり、ユーザーは最大5つのWi-Fi端末を、追加でVerizon 3Gネットワークに接続することができる。1カ月あたり20ドルを上乗せして支払うと、月に2Gバイトのデータまでこの機能を利用することができる。2Gバイトを超えた場合は、1Mバイトあたり5セントを支払うことになる。
Verizonは、Droidへのアップグレードを検討する現行顧客に対する優遇措置として、アップグレードポリシーを変更する。2010年に契約期限が満了するすべてのVerizon Wireless顧客に対し、7月15日の発売以降、Droidへのアップグレードを可能とする予定である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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