ニューヨーク州検事総長であるAndrew Cuomo氏の事務所が先頭に立って、児童ポルノを識別するための「デジタル指紋」データベースを作成していることが、米国時間6月17日の発表で明らかになった。データベースには、判明している8000件を超える児童ポルノ画像のハッシュ値が収められており、Cuomo氏は、ソーシャルネットワーキングサイト、ファイル共有サイト、写真保管サイトなど、対象になるクライアントが「ただちに」データベースの利用を開始することを望んでいると述べた。
FacebookとMySpaceがすでにこの新構想に参加することを決めており、Cuomo氏の事務所はBlackPlanet、Buzznet、eCRUSH、米YahooのFlickr、Flixster、Fotolog、Friendster、Hi5、LiveJournal、MyLife(Reunion.comから改称)、Googleのorkut、Stickam、およびStardollにも書簡を送り、データベースの活用を始めるよう呼びかけている。
仕組みはこうだ。当局の長年にわたる取り組みで収集された「デジタル指紋」のデータを、パートナーのソーシャルネットワークがフィルタとして活用し、写真がアップロードされる際にこのデータベースのコンテンツと照合する。データが一致すれば、その写真はアップロードが許可されない。発表文では、捜査当局もデータベースを活用できるとされている。
Facebookの最高セキュリティ責任者Joe Sullivan氏は、この発表文で次のように述べている。「インターネットの安全性とセキュリティの問題について、各州の検事総長および捜査当局と進んで協力してきたので、この重要な構想でCuomo氏と協力できることをうれしく思う。Facebookのユーザー、特に多数の若い利用者の保護は常に最優先の事項で、不審な活動やまれにある違法コンテンツが投稿されていないか、先を見越してサイトをモニタリングする革新的なシステムの開発に、当社はかなりのリソースをつぎ込んでいる」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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