Jobs氏の「そしてもう1つ(One more thing)」は、FaceTimeについてのことだった。これは新しいビデオ通話機能で、iPhone 4でのみ機能する。FaceTimeは、縦向きでも横向きでも使用でき、前面と背面の両方のカメラを利用する。設定が必要ないこと、オープンな標準に基づいていること、そして追加のアプリをダウンロードする必要がないことも歓迎だ。Jobs氏が述べたように、この機能が利用するソフトウェアには、ユーザーは気付くことすらないだろう。デモはあらゆる点ですばらしかった。
2010年中は、FaceTimeはWi-Fi経由でのみ動作するが、それが悪いことだとは思わない。ビデオチャットは大量のデータを使用するので、AT&Tの余裕のないネットワークよりもWi-Fiのほうがよい体験を得られるだろう。Jobs氏によれば、AppleはiPhoneのキャリア各社とともにこの機能をサポートするよう取り組んでいるという(新しいキャリアの可能性に関するヒントだ)が、それ以上の詳しい話はなかった。Jobs氏はまた、Appleは「2010年に数千万台のFaceTimeデバイス」を出荷すると断言した。ということは、将来この機能がiPhone以外のデバイスにも搭載されるのだろうか。しかし、ここでも、単にわれわれが深読みしすぎているだけなのかもしれない。
正直に言えば、これはわれわれが切望していた機能ではないし、ビデオチャットがモバイルサービスとして人気を得るかどうか疑問に思う。米国においてビデオチャット技術は、2004年にAT&T Wireless(覚えているだろうか)がレンガのように大きい「Motorola A845」で大幅に限定されたサービスを初めて登場させて以来、ずっと存在している。この電話機は短命だったが、AT&Tは現在、一部の電話機で「Video Share」を提供している。しかしVideo Shareは、その前身と同じように、どこでも使えるわけではないし、AT&Tも盛んに宣伝しているわけではない。品質も感心するほどではない。
そうは言っても、Appleには、既存の機能をパッケージしなおして消費者の関心を広くひきつける才能がある。「Skype」アプリのようなVoIPサービスは別として、キャリア各社はビデオ通話を人気があり有用なサービスにすることができていない。FaceTimeは、Sprintの「Evo 4G」など、ライバル電話機の似たような機能と競争することになるが、われわれがこれまで見たところでは、非常に高い品質が期待できる。
iMovieによってiPhoneで動画編集ができるようになる。このアプリの価格は4.99ドルだが、それだけの価値は十分ある。iBooksにも気の利いた新機能が追加された。本のページにメモを書くことができ、PDFファイルを表示できるほか、購入したものをiPhoneとiPadで同期することができる。
以上がiPhone 4の主な機能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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