短時間だがわれわれがデバイスに触れた際には、ディスプレイはこれ以上ないほどクリアだった(Brian Tong記者の弁)。すべてのテキストが同じように表示されるため、全く問題なくさまざまなウェブページを読むことができた。写真は特にきれいに見え、とりわけ同じ画像をiPhone 4とiPhone 3GSで比べた時に違いが際立った。ディスプレイの機能に関するAppleの主張をすべて信じるつもりではないが、見え方が良いことは否定のしようがない。
予想どおり、iPhone 4ではiPadと同じ「A4」チップが採用された。その結果、プロセッサの処理速度が上がる(これはいつでも歓迎)とともに、A4の効率的な電力管理によってバッテリ持続時間も長くなる(なお良い)。バッテリは容量も大きくなり、音声通話で7時間、3G回線を使用したウェブ閲覧で6時間、Wi-Fiを使用したウェブ閲覧で10時間、待ち受け状態で300時間持続するという。この持続時間が継続して維持されれば言うことなしだ。
iPhoneのカメラはこれまでいつも悪くないものだったが、多くの基本的な携帯電話に見られる機能が欠けていた。よって、5メガピクセルの解像度、新しいLEDフラッシュ、5倍のデジタルズームには拍手を送りたい。iPhone 4には背面イルミネーション式のセンサも搭載されている。このセンサについてはより詳細な説明が必要だ。このテクノロジの詳細については米CNETのStephen Shankland記者がブログで解説している。
新しい製品名は「iPhone HD」という名前ではなかった(うわさに上っていた名前の1つ)が、30 fpsで720pのHD動画を撮影できる。この機能を備えた携帯電話はiPhoneが初めてというわけではないが、デモは非常によく見えた。早く試してみたいものだ。
すでに述べたように、iPhone 4には、Appleが4月に発表した最新のiPhone向けOSに付随する機能がすべて備わっている。マルチタスク、統合された受信箱、ホーム画面のフォルダは大歓迎だが、競合するスマートフォンにこれらの機能がだいぶ前からあったことを指摘する価値はある。Jobs氏は、このOSは「iPhone OS 4」ではなくiOS 4と呼ばれるようになったと述べた。これは、このOSがiPhoneとiPadの両方を動かすという事実を追認するものだ。
iPhone 3GSではコンパスが搭載されたが、iPhone 4はその水準をさらに引き上げ、3軸のジャイロスコープを搭載する。飛行機のように、ピッチ、ロール、ヨーに対応し、それが加速度計と組み合わされ、6軸のモーションセンサ機能が実現する。アプリやゲームの開発者にとって有用であることは間違いないが、単にとても面白いものだとも思える。
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