「OpenOffice」はその始めから、「Microsoft Office」からユーザーを奪おうとしてきた。残念ながら、これまでは多くの機能が不足していた。しかし、(2010年第3四半期にリリースが予定されている)バージョン3.3以降は、不足していた機能の多くが追加されていく見込みだ。この記事では、このオープンソースのオフィススイートのために準備されている、新たな機能をいくつか紹介していこう。
Microsoft Officeが「リボンインターフェース」に移行した際には、ほとんどの人が慣れるのに四苦八苦した。だがいつものように、誰もがそのうちに慣れた。今では多くのエンドユーザーは、標準のインターフェースよりもリボンインターフェースの方を好んでいる。これによって、OpenOfficeは最新リリースでさえ、古くさく見えてしまっている。次のリリースで新しいRenaissanceインターフェースが導入されれば、この状況も変わるだろう。
筆者のような物書きには、文章を書くためのツールが必要であり、それも素早くアクセスできる必要がある。コンテキストメニューにそういったツールがあれば、デスクトップ上でカーソルを引っ張り回す時間が省けるため、本当に便利になるだろう。
特に大きな文書では、検索はOpenOfficeのツールの重要な機能だ。OpenOfficeは次のリリースで、「Writer」に文書内の検索機能を大幅に強化する、検索のためだけのツールバーを導入する。
「Impress」のスライド切り替え機能が遅れていることは、誰もが認めざるを得ないだろう。3.3では、ユーザーは3D効果を用いた新たなスライド切り替え機能が利用可能になり、プレゼンテーションに強い印象を与えることができるようになる。
これは多くのユーザーには些細なことに見えるだろうが、表計算ソフトのパワーユーザーなら、シートタブの色を変更できるようになれば、ずっと素早くブックの取り扱いができるようになる。
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