多くの人は、OpenOfficeにXHTMLをインポートする機能を追加する意味はあまりないと思うかも知れない。だが、OpenOfficeにはHTMLエディタとしての機能が含まれている。XHTMLを扱う能力がなければ、OpenOfficeのHTMLエディタはかなり遅れていると言わざるを得ない。この機能の追加によって、OpenOfficeのHTMLエディタもまずまずの水準になるだろう。
これは主に開発者と、ナイトリービルドをテストしている人たちへの朗報となる。現在使われているCVSのコードリポジトリからの移行は、リポジトリで使われているコードの整理に素晴らしい威力を発揮するはずで、長期的には多く利点・効果が出るだろう。
SVG(Scalable Vector Graphics)は、OpenOfficeでもっとも要望の多い機能の1つだった。確かに、OpenOfficeにはこの機能を外部で実装したものがあるが、依存関係などがあることから、平均的なユーザーは手を出しにくかった。OpenOfficeが3.3で、この機能を内部で実装すれば、SVGのグラフィック編集も順風満帆となるだろう。
現在でもプレゼンテーションをFlashアニメーションとして保存することはできるが、Flashでエキスポートされたファイルには、アニメーション効果を入れることはできなかった。3.4では、5つのよく使われるアニメーション効果(開始点、強調、終了のグループと、一連のスライド切り替え)が組み込まれる。これによって、ウェブベースのプレゼンテーションも、ずっと見栄えのするものになるだろう。
フォント、テンプレート、クリップアート、ファイルフィルタの追加。3.xの間に、非常に多くのものが追加される予定だ。これを「膨張」だと考える人も多いだろうが、競争で負けないためには必要だという人もいる。これでも足らないという人は、OpenOffice.orgのサイトでさらに検索してみてもいい。その一部は拡張機能の形で提供される予定であり、OpenOfficeを(今後のリリースで)一般的なオフィススイートのさらに先を行くものにしてくれる。
OpenOfficeは競争の中でさらにユーザーを得ようと前進を続けている。3.3のリリース時には、互角に戦えるだけの機能が追加されるだろう。だが、OpenOfficeは読者が必要なすべての機能を持っているだろうか?自分や自分の会社が使うのに、欲しい機能がほかにあるだろうか?
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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