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SAPのSaaS戦略:Business ByDesignは「スイート」が特徴

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 SAPがいよいよSaaS市場に本格参入する。5月17日からフランクフルトとオーランドで同時開催された年次イベント「SAPPHIRE Now 2010」で、SAPはSaaS型ERPスイート「Business ByDesign 2.5」を発表した。7月末より米国、ドイツなど6カ国で一般提供を開始し、2011年以降に他の市場に拡大していく計画を明らかにしている。

 SAPがBusiness ByDesignを発表したのは2007年9月のこと。当初は一部市場での限定ローンチとしてスタートしたが、その後の拡大が大幅に遅れた。SAPのSaaS戦略はどうなっているのか、先行するSalesforce.comとどう戦うのか――SAPで中規模企業向け製品を統括するシニアバイスプレジデント、Christoph Behrendt氏に話を聞いた。

SaaS分野では業務アプリケーションとBusiness ByDesignの双方に取り組むことが発表された。SAPのSaaS戦略はどのようなものか?

Christoph Behrendt氏 Christoph Behrendt氏

 業務アプリケーションから説明します。営業や人事などの各部門は既存のエンタープライズシステムと平行して、自分たちの業務に特化したソリューションを探しています。このニーズに応えるものとして「CRM On-Demand」「E-Sourcing On-Demand」「BusinessObjects BI On-Demand」などを提供していますが、今後は人事などにも広げていく予定です。

 業務アプリケーションのオンデマンド提供では、既存顧客、新規顧客の両方をターゲットとしており、特徴はエンタープライズシステムと統合できる点です。オンプレミスとの連携が差別化の要因となっています。

 Business ByDesignは、100人〜500人の中規模環境を狙った包括的なソリューションです。コアのERPに加え、SFAやCRMなどの拡張機能も含み、これ1つで全てが揃います。柔軟性を特徴とし、企業は自社のニーズに合わせて必要なものから導入できます。中規模企業はもちろん、大企業の子会社などにも向いています。これらの企業は、規模は小さくても大企業のような事業展開をしており、それなりの機能を求めているのです。実際、世界の中規模企業の28%が大企業となんらかの関係があるのです。

 開発において最も力を入れたのは、オンデマンドの最大のメリットである容易かつ高速な導入を実現することです。専門スキルという障害をなくし、ビジネスのニーズによって選択できるように心がけました。次に、一貫性のあるスコープの提供です。中規模企業の中には、ERPの経験がない企業や部分的にソフトウェアを導入した“島”状態の企業が多く、SAPを利用することで、顧客はきちんと動くシステムを構築できます。

 この2つに加えて、生産性があります。我々は先にコラボレーションサービス「StreamWork」を発表しました。ビジネスプロセスなどの構造化データとソーシャルメディアなどの非構造化データの連携が可能で、社内外のメンバーがやりとりしながら作業可能なサービスです。製品開発などでさまざまな利用例が考えられます。

 ソーシャルサービスとの連携は重要になります。現在、Facebookが普及している米国で非常に高い需要がありますが、世界的な二ーズになってくるでしょう。今後、SAPの全てのサービスでソーシャルの要素を加える必要があると見ています。

SAPはオンプレミス、オンデマンド、オンデバイスを提唱している。3つの統合について、どのような技術戦略を考えているのか?

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