山崎製パンが日本オラクルのデータウェアハウス(DWH)システム「Oracle Exadata」を稼働させた。日本オラクルと住商情報システムが5月25日に発表した
山崎製パンでは、全国20カ所の工場で1カ月間に約8000種類のパン類を製造しており、菓子類も含めた商品数は1万8000種類を越えているという。同社は1983年から日々の生産および出荷情報、売上情報を集計するため、これらの工場に情報系システムを配備。現在、商品に関する1日の明細データは約350万件に達しているという。
同社によれば、取扱商品数の拡大とともに明細データが大幅に増加し、営業や製造部門などのシステム利用者が2000人に達していたという。その結果、システムの負荷が高まり、情報分析の性能が十分に得られなくなっており、また各業務部門や工場ごとにデータ分析の視点も多様化していた。このような状況を受け、同社では2009年3月にDWHシステムの再構築を決定したとしている。
同社が新システムの再構築で最大の目標としたのは、情報分析の性能向上とシステム再構築の負荷の抑制。各社の製品を総合的に比較検討した結果、Oracle Exadataを活用した新システムの再構築を開始した。
同社ではOracle Exadataを採用した理由として、事前検証で旧システムと比較して数十倍のパフォーマンス向上を確認でき、Oracle Databaseの旧バージョンからの移行が容易で、社内ユーザーからの新しい検索方法の要望に対して迅速柔軟な対応を実現できる点を挙げている。
今回のシステム稼動では、住商情報システムがシステムインテグレーションサービスを受け持ち、Oracle Exadata導入プロジェクトを担当した。
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