FAQ:アップルへの独占禁止調査--米規制当局が検討する理由 - (page 4)

文:Erica Ogg(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年05月11日 07時30分

--これはAppleのプラットフォームだ。自社のApp Storeで使うことのできるプログラミング言語を自社で選んではいけないのか。

 問題は、Appleが自社のルールで人々を強制的に動かすだけの、市場における力を持っているかどうかということだ。Schultz氏によれば、米連邦政府は、Appleのシステムの外側にあるプラットフォームやほかのアプリケーションにとって健全な市場があるか、消費者がそのようなプラットフォームや市場に簡単に乗り換えることができ、Appleとほかのプラットフォームとの間に競争が生まれるかどうかということに、懸念を抱くだろうという。

 問われている問題は、Microsoftの独占禁止法訴訟で問われていたことに似ている。ただし、市場シェアの点では比較にならない。当時のMicrosoftはデスクトップOS市場の90%以上を占めており、一方Appleは2009年末の時点でモバイルOSの14.4%を占めている。しかし、もしAppleが実際に、App Storeの開発者に対して、別のシステムやプラットフォームでアプリをプログラミングしたり配布したりしないと強制的に同意させているのなら、それは、Microsoftが、コンピュータメーカーに「Windows」とほかのMicrosoft製品のみをプレインストールさせようとしたことに似ている。

 「これは、スマートフォンやタブレットのアプリケーションという1つの市場における力を利用して、ほかのソフトウェア市場を支配しようとする試みであり、Microsoftが、OSやオフィス向けソフトウェアの市場における力を利用してブラウザ市場を支配しようとしたことによく似ている。OEM各社がMicrosoftとのビジネスを拒むことがばかげたことであるのと同じように、スマートフォンやタブレットのアプリケーションメーカーのほとんどにとって、生き延びようとするなら、Appleとのビジネスを拒むことはばかげたことだ。そのため、このことが、FTCやDOJの調査の論拠となるかもしれない」(Schultz氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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