日本オラクルと富士通は4月22日、ソリッドステートドライブ(SSD)搭載の富士通製ストレージとUNIXサーバを活用して、「Oracle Database 11g Release 2」の高速化技術の動作と性能を検証、通常のハードディスクドライブ(HDD)と比較して、オンライントランザクション処理(OLTP)システムで性能が最大2.4倍向上することを実証した。
検証では、富士通のストレージ「ETERNUS DX80」とUNIXサーバ「SPARC Enterprise M3000」を組み合わせた。11g Release 2の高速化技術「Database Smart Flash Cache」を適用することで、ストレージの入出力(I/O)性能のボトルネックを改善する。SSDをデータベース(DB)の大容量キャッシュとして活用でき、より大型のDBサーバを変更せずに、容易に性能を向上させられ、システムコストの最適化を図れるとしている。今回の検証は、3月で両社で設立した「SPARC Enterprise - Oracle Databaseソリューション開発センター」での最初の検証結果になる。
従来のOLTPシステムは、ディスク処理に伴う処理性能の低下などの問題が発生することはなかったが、DBサーバに搭載されるメモリ容量の限界から処理性能が制限されるケースが増えているとされる。こうしたOLTP性能の低下を防止するには、より多くのメモリを搭載できるサーバへ移行したり、ディスクアレイにデータを分散配置するためにHDDやディスクアレイを追加する必要があるが、性能拡張に高度なノウハウが必要となったり、費用面で負担が大きくなるなどの課題があると指摘されている。
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