Microsoftは、動画作成および画像編集ソフトウェアの次期版のパブリックテストを開始しようとしている。しかし、同社は今週に入って、新たな次期版の製品群が「Windows XP」上では動作しないことを明らかにした。
これら新バージョンは、Microsoftのオンラインサービスに対する「Wave 4」アップデートとして、「Windows Live」に加えられる一連の変更の一部である。「Windows Live Movie Maker」および「Windows Live Photo Gallery」、他のダウンロード可能な「Windows Live Essentials」プログラムのアップデートに当たり、Microsoftは、「Windows Vista」と「Windows 7」でOSに搭載されるようになった改良されたグラフィックスエンジンや他の機能を利用することを選択した。しかしながら、それは旧世代のOSとの互換性を犠牲にすることを意味している。
MicrosoftのバイスプレジデントであるChris Jones氏は今週、インタビューに応じて「これが正しい選択肢だと決断を下したところである」と述べている。Jones氏は、現行のバージョンの各プログラムが今後もWindows XPユーザーをサポートし、「Hotmail」や「Windows Live Messenger」などのオンラインサービスは、引き続きWindows XPでも動作することを明らかにした。
Windows Live Movie MakerとWindows Live Photo Galleryのアップデート版では、コンテンツの共有を容易にすることが主眼に置かれていると、Jones氏は語った。ほとんどの人々は、実際に共有できる、もしくは共有することを望むよりもずっと多くの写真や動画を撮っていると、同氏は指摘する。
また、Windows Live Essentialsカテゴリでは、デバイス間でコンテンツや設定の同期を目的とする、Microsoftの多様なオプションが含まれる、と同氏は述べている。現在のラインアップとしては、「Windows Live Mesh」や「Windows Live Sync」といった製品、その他の取り組みが含まれている。
「今回のアップデートでは、われわれはこれらを統合する予定だ」と、同氏は語った。
Microsoftは、今後数カ月に渡ってオンラインのWindows Liveサービスの次期版のパブリックテストを開始していく予定である。同社は、各サービスの次期版の詳細については現時点で明らかにしていないものの、Jones氏は、同社がHotmailやWindows Live Messengerへと注力し、他の人気のないサービスを今後も選り分けていく方針を示した。
同氏は「だれも新たに別のイベントサービスを必要としたりはしていない」と語った。また、Microsoftは先日、Windows Liveに対する電子メールサポートを中止し、問題を抱えるユーザーを同社のオンラインフォーラムへと誘導していることも明らかにしている。
HotmailおよびWindows Live Messengerのアップデートに加えて、Windows Liveの次期版には、「Office Web Apps」として知られる「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」のブラウザ版も含まれる予定である。
Jones氏は、すべての新製品に関するさらなる詳細は、今後数週間のうちに発表されていくと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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