The Linux Foundation(LF)は4月16日、韓国LG Electronics(LG)が新メンバーとしてLFに参加したことを発表した。
LFは、Linuxの成長促進に取り組む非営利のコンソーシアムとして、2007年にOpen Source Development Labs(OSDL)とFree Standards Group(FSG)が合併して設立された。Linuxがクローズドなプラットフォームに対抗するために必要となるリソースとサービスの提供を目的としており、Linuxおよびオープンソース関連の主要企業に支援されているという。設立メンバーには、日本のNEC、日立製作所、富士通の各社も名を連ねている。
LGは、コンシューマーエレクトロニクス、モバイル機器や家庭電化製品を提供するグローバル企業として、世界各地にある84の子会社を含む115の営業拠点に8万4000人を超える従業員を擁している。同社にはホームエンターテインメント、モバイル通信、家庭電化製品、空調設備、およびビジネスソリューションの5つの事業部があり、2009年の売り上げは全世界で55兆5000億韓国ウォン(434億ドル)にのぼる。
LFのマーケティング&デベロッパープログラム担当バイスプレジデントであるAmanda McPherson氏は、「Linuxがコンピュータの未来にもたらす価値を認める企業は増え続けており、LG Electronics もその一員となる。コンピュータの未来とは、さまざまな機器が常に接続されている世界だ。長い革新の歴史を持つLGの貢献により、新たなLinuxデバイスがますます増えるだろう」と同社のLinuxへの貢献に対する期待を語っている。
LGは、4月14日から16日、サンフランシスコにおいて招待者限定で開催されたLF主催のLinux Foundation Collaboration Summitに出席したという。同サミットは、Linuxの中核となるカーネル開発者、ディストリビューションメンテナー、ISV、エンドユーザー、システムベンダー、コミュニティ団体のための全体会議とワークグループ会議において、Linuxが抱える課題に取り組み解決する対面式の会議だ。同社は今後、LFの各種イベントやコミュニティの開発活動に参加していく予定だ。
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